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Create Cat☆彡☆☆☆★★★★#39

第三十九話 帰宅

 洞窟を出て十歩ぐらい歩いてエンピツ達は気づいた。
課外活動で一泊二日のほぼキャンプに来ていて、十日たっていることに。
怒られるので帰りたくなかったが、エンピツ達は覚悟を決めて、たしかクラスメイトや先生がいた村へと帰ることにした。
 たしか洞窟から5キロメートル歩いたり、走ったり、を繰り返して、やっとかはよくわからないが、村へとたどり着いた。そこには、これだけ待っていたから当たり前かもしれないが、怒った顔が待ち受けてる…ことはなく、猫だから待っているうちに、あたたかい風に吹かれてみんな寝ていた。二十分後に、やっとみんな起きて、エンピツ達がきつーーーく叱られた後に魔法鳥型飛行機、訳して魔行機に乗って、マタタビ(エンピツ達の住んでいる町の名前)に帰った。

 帰ると、またもや早速、叱られた…魔行機に乗る前も、叱られた気がするが先生に言ったら、「覚えていない!」って言われた(猫はそれほど興味のないことは忘れやすいのだ)。そんなわけで一時間~二時間くらい叱られた後に、家に帰れと言われて、家に帰ろうとしたとき、なんとなく黒い影がエンピツの目に映った気がした。

 翌日、学校で一時間目が始まる前に学校の音声拡大機スピーカーから
「この町の付近に、怪しい猿型で成猫(成人みたいなもの)三匹ぐらいの高さの影を発見しました。ほかの町や都からやってきた猫達も住民の皆さんも、身を護るための武器を用意してください。特に子猫(人間年齢の0~15歳の猫の事)は今すぐに準備してください。」
 と言って、うるさい音を立てて放送が終わったら、先生が
「武器を持っていない猫は、急いで買いに行ってください。持っている猫はここで読書していなさい。」
 と言ったらエンピツとクレヨンだけが残りほかの40匹ぐらいの猫たちはみんな武器屋や、万事屋なんでも屋へ行ってしまった。
 エンピツがふとクレヨンに
「何の武器を持っているの?」と聞くと、
クレヨンは
「何にも持ってないよ」
と気軽そうに言った。
 なんで持っていないのかという顔をエンピツがしているとクレヨンはさも当たり前とでもいう顔で、
「作ればいいじゃない、『創造』で、」と言った。


 

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