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うめすず
2023年10月31日 12:52
とっくに落ちてしまったあのオレンジは、その色と香りにそぐうようないっぱいの秋をお知らせしてくれた。必要以上に、そして贅沢に。何かのキャッチコピーかのように自然と鼻いっぱいにこれでもかと秋の匂いを誘う。その季節に終わりの合図はきっとない。探偵っぽくあの秋の匂いがするオレンジを探す。夏も冬もそっと佇んでいたであろうに、その存在は色ずくまでは控えめにしている。季節の始まりは静かで、落ちた
2023年10月3日 14:03
肌色が少なくなる季節に、そろそろ壁に掛けたクーラーのリモコンにホコリが溜まる季節を想う。こんな季節だからだろうか。あの友とこんな会話をした。「誰か隣に居ないかな」と。どんな歌を聴いても、どんな風が吹いても、どんなレイヤードに肌を隠しても、この季節は一段と寂しさが乾燥しそうなどこかに沁みわたる。だから人は「人肌恋しい」なんて言葉に身を任せて、その寂しさを埋めたい気になる。だけどね