あらすじみちな努力2
久々に帰宅した実家で、弟の手回し鉛筆削り器を発見した自分は、削り粉を捨てるため削りかすが貯まるボックスを開けた。木製の削り器の中で自分が削ったのとは全く違う色の削り粉を発見。
「自分が削ったものとは全然違うけれど、目新しい色の粉だなぁ。」
その粉は、木でありながら実は金粉をまぶした素敵な粉だった。というのも、粉を見つけて捨てたその日から、自分の金運は、果てしなくうなぎのぼりだったから。弟は、というと全く今日も気づかず、社会生活を営んでいる。
「そうだな、このことは弟にも伝えなきゃ。」
早速、弟の宿舎へ直接粉を持っていこうとすると、弟の彼女が歩いてきた。「突然ですが大変なんです、彼が宝くじ当たったそうなんですが、それに夢中で私のこと全然かまってくれなくて(泣)。」
「えっ、じゃあ自分はどうしたらいいの?」
「粉を捨ててください。」
「はいっ?」
「粉でなく、せめて私は次の世代のたましいがほしいんですっ!」
「そう、、、じゃあ、一回帰るね。」
一連の問答の末、弟には会わなかった自分は
「なんだこれ、自分は主人公じゃないんだな、ああよかった。」と珍しく煙草をくゆらせたくなった・・・。
【ってな、ラブストーリーのスピンオフにもならない、とある小銭持ちのお話の冒頭&メインはいくらでも膨らみそうなあらすじ】
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