大学職員日記-8- やりがい探しの旅

こんにちは。日夜です。あっという間に9月。もう4か月で今年も終わりですね。
さて、前回「これでいいのか3年目」と、色々もやもやした自分の気持ちを書きましたが、今日はリハビリ(?)と思って、私の思う「仕事(大学職員)のやりがい」を考えてみようと思います。

そもそも、やりがいとは

色々思いついたことを書く前に、まず、「やりがい」の定義をしてみたいと思います。
そもそも、やりがいとは「事に当たる際の充足感や手応え、張り合いWeblio 辞書、実用日本語表現辞典参照)のこと。

自分自身の充足感という観点で見れば、仕事をしていて楽しく感じたり、充実感を得ることができたり、自分がやったことに対する結果が返ってくることで「やりがい」を感じられるといったところでしょうか。
もちろん、報酬面や評価の面というところも、期待していたものが得られれば一つの「やりがい」となるでしょうし、達成したい目標があればそれも仕事を進める上での「やりがい」になると思います。
「やりがい」と一言で言っても結構色々な観点で考えることができそうです。
どの観点に重きを置くかはそれぞれの状況によって異なってくると思いますが、現時点では私自身が楽しさや充足感を得られるか、という観点で考えてみます。

私が仕事でやりがいを感じる≒充足感を得られる瞬間

私が充足感を仕事をする中で得ることができる瞬間をまずは書き出してみます。

・学生(保護者)から感謝されること(対応)ができた時
これは「定番」かもしれません。毎日の細かな事務はもちろん、何か対応した結果感謝してもらえる・感謝の言葉を頂けたときは内容に関わらずとてもうれしいです。

・悩んでいた学生の決断を後押しできた時。
学生さんが窓口に相談に来て、私との話を通じて自分で選択したり、決心して手続きなどの次のステップに進んでくれた時は、本当によかったなあ、うれしいなあと思います。たとえ事務方が指示を出したほうが早かったとしても、自分で選んで頑張る学生さんの姿は印象に残ります。
大学の窓口って、なかなか相談しにくいイメージがあるのかもしれませんが、迷ったり悩んだりしたらとりあえず内容がまとまっていなくてもいいので相談に来てほしいなと思っています。

・学生と一緒に何かを作り上げられた瞬間
部署によると思いますが、例えば授業・実習、学園祭、ボランティアなどの活動や学生さんとの企画運営のサポートなど。学生時代を一緒に体験できるのは貴重な経験だと思います。

・任せてもらえるお仕事が増えたとき
正直まだ経験不足な職員のため大きなプロジェクトを任されることはありませんが、何かのプロジェクトに参加させていただいたときは自然とやる気がでます(もちろん苦手なことはありますが…)。

・(程よく)忙しい
これは性格的な問題もあるかもしれませんが、予定が埋まっている、自分でやるべきことが見えて忙しい状態というのは結構好きです。
前回の大学職員日記にも書いた通り、「同じお給料をもらうなら一生懸命働いた方が楽しい」ということに通じます。

・頑張ったことを評価してもらえた時(特に信頼性の評価)
充足感を得られることを考えてみたら、やはり評価の観点も入ってきました。
(私の)大学の人事考課と一般企業の人事考課が全て一緒ではないと思うのですが、自分がやってきた仕事の積み重ねが最終的には周囲からの信頼につながると思っています。
その項目で評価していただけることは本当に達成感があるし、維持しよう(=これからも頑張ろう)というモチベーションにつながります。

・働いている大学の好きなところが増えた時。
純粋に、好きだなあと思えた瞬間。

「感謝されるとは具体的にどういった内容で?」
「決断する内容の重さは?」
「任せてもらえるって、どのレベルの責任?」
…等々それぞれ更に細かくしていけば、もっと詳細に自分の充足感を得られるポイントを洗い出せると思いますが、意外と私の「充足感を得るポイント」は日常的にたくさん出会うことだと気が付いた…!

だから、私は「大学職員のやりがいは?」という質問が一番困るかもしれない。日常的にたくさん、やりがいを感じることが起きてるから。
若すぎて先輩方が見たら青いわね、若いわね、甘いわね、と笑われてしまうような項目ばかりかしら、と思いつつこの「日常にやりがいをたくさん見つけ出す」気持ちはずっと忘れたくない、とも思います。

でも、物足りないこともある

私は日常的にやりがいを感じる体質(?)だったようですが、自分自身に物足りないと思うことも日常的にあります。
それは職場で仕事の勉強はたくさんできて、自分がやりがいを感じられる瞬間があっても、私個人のスキルアップが十分にできていないということ。
前回の記事にも書いた、「事務をやったという経験以外自分には何が残るのか?」みたいな不安はここに起因するような気がします。

前回はかなりネガティブな気持ちで日記を書いたのですが…、
実は1年目の頃から研修会や色々な場所で他大学の方とのご縁を作ることは意識してやってきました。
大学業界って、「うちはこうやっていますよ、おたくはどうですか?」という情報交換・開示の機会や風潮が他業界に比べてあるのではないかと感じています。だから、他大学職員の方との縁を造ることで情報収集や効率的な業務の方法を考えるきっかけ、勉強や刺激を受けられると思っています。
最初は苦手だった対面懇親会も段々過ごし方がわかってきたし、年上の方とお話しする練習だと思って(笑)、色々なお話を伺うようにしています。
まあ、このあたりは性格なのかもしれませんが。

でも、やはりどんなに他大学の方と縁があって情報収集できても自分自身が「こういう能力があります」と示すのは難しいもので。
今もし職を離れなければならなくなった時、「私はこういうことができる人です」と胸を張って言えるものは…今のところなさそう…。
ここは踏ん張って資格試験や形に残るものを取得して「事務経験以外に何もない私」を脱却する必要があるかなあと思うわけです。
ダイエットしようと固く決心したのに3日坊主になった私が果たして今から勉強癖を取り戻せるかはかなり不安ですが(笑)、やっと、一つ資格をとる勉強を始めました。
目標は年内の資格取得です。宣言したからにはやらなければ。


やりがい探しの旅

「大学職員 やりがい」なんて検索すれば、転職サイトなどで色々なやりがいが出てくるのですが、
働いていて、「あ~この仕事していてよかった!」という瞬間は突然、やってきたりするものだと思うのです。

でも、出会えるやりがいを増やすためには自分自身も少しずつステップアップしていく必要があります。
これからも仕事をしていればきらきらしたやりがいを感じられる瞬間に出会えると思うし、自分自身のパワーアップ、スキルアップを図りながら出会える「やりがい」を少しずつ更新していきたいです。

やりがい探しの旅は、まだまだ続く…

というわけで、勉強も頑張ります(笑)
それでは。