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褒められる、ということ。

前回のつづき。


そんなこんなで、私の実家にはたくさんの面白家族写真が母の手によって飾られていて、写真がある生活は私の中でごく当たり前の風景としてそこにありました。

カメラマンになる1回目の転機は、美術高校にの2年生。

漫画やアニメが好きで、絵を描くことがとにかく好きだった私は、美術高校に入学。そこでグラフィックデザイン専攻に進みました。

日夜作品作りや課題をこなしていましたが、全然しっくりこず、周りから比べたら画力も足りずで当時受け持ってくださった先生には講評で酷評を頂き作品を破られたりする日々。(嗚呼。。)
そんな中自分の専攻外で撮った写真が先生の目に留まり「ええ写真撮るやん!これは売れるで!」と言われ、普段怒られてばかりだったけれどその一回の褒め言葉で写真専門学校に行くことを決意し、今でもこの仕事を続けています。


「一度褒められると10年嬉しい」

私は日々の撮影の中で、お子様の表情や仕草、ご家族の仲の良さやお持ち頂くお洋服を褒めたりと、お客様を褒める機会は沢山あります。
褒める際には着眼点が大事で、「全てをプラスの言葉に置き換えること」が本心からのほめ言葉が生まれるきっかけになるのだと思います。
お子様を褒める際は、ただ「かわいい」と言うだけでは伝わらならいことがある(かわいいと普段言われている方には褒め言葉は効きにくい)ので、私の場合は「考えるときに上を向く」仕草がかわいいですねと、その子本来の癖や仕草をよく観察して言葉にし、より具体的なワードを入れて褒めるようにしています。
また、以前読んだ本で、お子様は「0歳から7歳の記憶はを全て潜在意識に蓄積し、それが後の人格形成に大いに関係する」とありました。
そのような時期にかける言葉はとても大切で、撮影時間2時間という中でどれだけ潜在意識にプラスな言葉を残せるかを日々撮影中に思いながら実践しています。
この歳になってもまだ褒められたら嬉しいですし、褒められたら明るい気持ちやポジティブな姿勢になり、「私も周りも明るくしたい!」という思いで、どんどん他者を褒めたくなります。
他の人にとって良い影響を与えられる褒め方をして、物事を続けるきっかけをくれた、学生時代の私の先生のような存在になれたらと思っています。


読んでくださってありがとうございます。頂いたサポートは撮影時に子どもたちを楽しませるものに使わせて頂きます◎