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「けんた・うさぎ」を手に、童心に帰った日。

今日はなんだか、紙の本が読みたいなあ、と
本棚を物色していたら
こんな本が出てきた。



こ、これは…また懐かしい一冊だ!



そう、これは
私と兄弟が幼いころに、母がよく読み聞かせてくれた本なのだ。


なんて言ってみたものの、どんな話だったかさっぱり思い出せず

ちょうど家にいた母に「これ、どんな話だっけ」と聞くと
「あんなに読み聞かせたのに…」とがっかりされた。ごめんよ。

ついでに
「そうなのよ、私がこんなに頑張っていろいろ読み聞かせても、
 あなたたちが覚えているのはききみみ絵本だったのよ!!」
とも言われた。ごめんてば。


さて、気を取り直して。

どんな話だったかな、とページをめくって読んでいくうちに
記憶が何となく思い起こされていく。


そうそう、そうだ。

けんた・うさぎは毎日いろんなものになる。

昨日はいたずら・うさぎ。
本当はひとりで着替えられるけど、かあさん・うさぎに手伝ってもらうし
三輪車で水たまりをひとっ走りして、あっという間にまっくろに。

今日はあべこべ・うさぎ。
シャツとズボンをあべこべに着るし
テーブルに座って、かあさん・うさぎにおこられる。


けんた・うさぎは無邪気ないたずらっ子で、
かあさん・うさぎと、とうさん・うさぎをちょっと困らせるんだけど

かあさん・うさぎと、とうさん・うさぎはいつも一枚上手だから
結局「やーめた!」って戻ってくるんだ。


当時の私や兄弟は、たぶん、けんた・うさぎの気持ちになって聞いていたんだろうけれど、

母は、かあさん・うさぎの気持ちだったのかなあ、なんて思ったりする。

いたずらざかりだったであろう(笑)私たちとけんた・うさぎを重ねていたのかも。


子どもでも母親でもない今の私がこれを読むと

子どもって無邪気でかわいいなあ、とか
毎日こうやって子どもの気まぐれに付き合う親ってやっぱりすごいなあと思う。



そうそう、それと「みかづきパン」と「りんごこうちゃ」!
あさごはんのシーンで出てくるんだけど、
これが子供心にとってもおいしそうに見えたのだ。

ということを数十年ぶりでもちゃんと思い出せるあたり、
やっぱり小さいころから食への執着は強かったみたい(笑)



ひととき、童心に帰った楽しい時間だった。







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