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生きてます。HSP & ASDでもね。

【6】明かすか、明かさないか

 
 こんにちは。

よく知られた方が発達障害について打ち明けられたそうで、世の中にはさまざまなリアクション、波紋が起きているようです。

公表するかしないか、どんな立場の人がどんな時点でどう決断しようが、それぞれの自由ですもんね。

私はどうかと言いますと、リアルな自分を知っている周囲に対しては、基本的には打ち明けないことにしています。

例外は、以下の3つのケースだけです。

  1. 相手が先に気づいてズバリ「発達障害じゃないか?」と言及して来た場合。

  2. 相手が私の言動をいぶかしんで理由を知りたがった場合。

  3. 打ち明けないことによって生活を脅かされるような損害が生じる場合。

お気づきでしょうか。
いずれの場合も「自分を理解して欲しい」という自発的な動機ではありません。
1.2.は相手の方から「知りたい」というアクションがあり、それに答える形です。3.は理解云々ではなく、そうせざるを得ないという判断です。

つまり自分からは積極的には言わないことにしているんです。

なぜなら、「”知りたいという意思表示のない人” には、打ち明けてもロクなことはない」と、経験上、すでに解っているからです。

知りたい、というアクションを起こしてくれている相手は、そこに好意があるかないかは別として、少なくとも相手側からの歩み寄りがあります。
だからそれに答えることによって、関係性が良くなることが多いのです。
(注:この「関係性が良い」は、「=親しくなる」ではありません。詳しくは後で述べます)
一方で、知りたいというアクションを起こしてない相手に対してむやみに打ち明けた場合は、たとえ打ち明ける前の相手がどれほど自分に親しげにしてくれていたとしても、打ち明けたことによって、たいてい、関係性が悪化してしまいます。

これはあくまでも私の経験上のことであって、絶対的なものじゃありません。でも……おそらく、他の方にも当て嵌まるケースは多いんじゃないかな、と、思います。


 何らかの発達障害を持つ人にとって、人間関係の正解は「拒絶されないこと」ではないでしょうか。
つまりガラガラピシャン!とドアを閉められたりシャッターを下ろされたりせず、そこに居場所があり続けること。

 「あなたの言動の理由を知りたい」と示している相手であれば、打ち明けることによって、程よい距離感を保てる可能性があります。
つまり、相手も傷つかないように、そしてこちらを誤解して拒絶、という事態にならないよう、配慮し合える。最悪の事態になることなく、ね。

 ところが「知りたい」と示していない相手に打ち明けてしまうと、ピシャリ!とドアを閉められたり、あるいはそろ~っと、こちらに気づかれないようにドアを閉めて鍵をかけられてしまうことが多いんです。
そう、「拒絶されてしまう」んです。
残念ですけど。

ピシャリ!とドアを閉められる場合はもちろん、そろ~っと閉められた場合でも、なかなか居づらくなってしまうものです。
居場所を確保できなくなると、どうしてもそこで人間関係を続けるのが難しくなってしまいます。
これ……実体験に基づいていますからね……

この記事を読んでくださっている方が、ご自身の発達障害やHSPの特性について、周囲に打ち明けようかどうしようかと迷っていらっしゃるなら、60歳まで生きて来たBBAの経験、ぜひ、参考にしてやってくださいな。
(もし参考になったら、このBBAの苦労も浮かばれるというもの💕)

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