お父さんにも、花束を。
昨日は、父の日でしたね。我が家では、父の日も母の日も、父や母が、子どもたちに「いつもありがとうね~」という日です。
あたりまえながら、子どもたちが居なければ、父や母という役割を経験することは、できなかったんですよね。あたりまえだけど、不思議です。
夫が「父の日だから、こどもたちの好きなところに出かけよう!」と言っていたのですが、あいにくのお天気。朝から雨。
子どもたちは「海!海に行って、帰りは温泉!」とリクエストしていたので、まぁ、がっかりすることこの上ない。
恨めしそうに、「なんで今日に限って雨なの~」と窓の外を何度も眺めています。
夫は、雨の代替え案を模索するも、緊急事態宣言中で、どこにも行けない。
そんな日もあるよね。そんな時もあるよね。
自分の力の及ばないことや、どうにも成らないことも、たまにはある。
そして、やりたいこと、やることが見つからず、恐ろしく退屈だと感じることがある。
それをなんとか覆すやり方もあるけれど、
もう、退屈そのものを味わってしまおうよ。十分に!と私は思う。
「つまんない」「なにかおもしろいことない?」と言いながらも、子どもたちは自分でなにかしら見つけ出してくるから、面白い。
夕飯の支度を終え、近所のショッピングセンターに買い物に出掛けました。
こどもたちと、父の日の花束を買うために。
末娘は、買い物に出る前に、夫に耳打ちしています。
「あのね、ナイショだけど、父の日にお花買ってくるからね。ナイショだよ!」
・・・情報開示がすごいですね。笑ってしまいます。
ショッピングセンターのお花屋さんで、こどもたちは、それぞれに花を選ぶ。私は、この光景がとても好きなのです。
それぞれ、真剣にお花をみて選ぶ。
そして三人三様の花束が出来上がる。
会計では、お花屋さんが、丁寧に4つの花束を包んでくれました。
お花屋さんは然程、混雑しているようには見えなかったので、店員さんに聞いてみました。
「母の日より父の日は、お忙しくはない感じなのですか?」
お花屋さんは、ちょっと苦笑いして、
「全く。父の日と、お花って直結しないみたいですねぇ。」と。
そうなんだなぁ。
夫はお花を喜んでくれるけれど、多くはそうでもないってことなのだろうか。もしかしたら、お花をもらうという経験がないから、そう思ってしまうのではないか、男性はお花をもらっても、喜ばないという刷り込みが、どこかにあるんじゃないか?・・・などど、数分の間に様々な予測が脳内を駆け巡りました。
すると、店員さんが笑顔で、
「でも、いいですよね。娘さん、3人に気にかけてもらうだけで、お父さんは嬉しいですよね!」
娘3人?
あ、うちのことか!!!!
今日も三姉妹と間違われ、誰も否定しないまま、笑顔でお店を後にしたのでした。
「また三姉妹とか言われたね~♪」と、長男も二男も、慣れたもんです。
夕食前にこどもたちから、花束贈呈。
夫はとても喜んでいました。
末娘が、夫に花束を渡し、ハグしながら、
「友よ!いつも手伝ってくれてありがとう!」と言っていました。
お父さんは友達。
そんな認識なのかしらね。
お花を選ぶのには、時間も手間もかかります。
今は、とても便利になり、配送とか、カタログとかもありますが、私は基本的には、お花屋さんに足を運び、相手の顔を思い浮かべながら、お花を選びます。
こんなお花が似合うかも、この合わせがいいかな・・・。
出来上がった素敵なブーケを選ぶもの、もちろんアリですが、私は自分でお花を合わせて選ぶのが好きです。
そして、選ぶ時は、贈る相手のことだけを、めいいっぱい思い浮かべる。
その時間が、とても好きなのです。
なんだか慌ただしい毎日。頭の中はあれこれ雑事で溢れている。
そんな毎日の中だからこそ、花を選ぶ。
相手のことを思い浮かべつつ、実はこの時間は自分へのご褒美のように思えてきます。
子どもたちは、どんなことを思い浮かべながら、お父さんに花を選んでいるのでしょうね。
たまには、お父さんにも花束を。大切な誰かに花束を。
学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!