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やなぎだ けいこの店。#24「絵本・つきよの3びき」

★「やなぎだ けいこの店」では、日々、我が家で選び楽しんでいる絵本や店主が読んだ本・最近おもしろいと思ったもの・こと・美味しいもの・やなぎだけいこレシピ、暮らしの中の発見・・・などなど、をマガジンにまとめ、紹介していけたらと思っています。★

今日のご紹介は・・絵本「つきよの3びき」です。

「つきよの3びき」 たかどのほうこ・文 岡本順・絵


子どもたちと、眠る前に絵本を読む。
どんなに時間が遅くても、できるだけこの時間を確保したい。

なぜ、そう思っているのかは、また別の記事で書きたいと思っています。

「つきよの3びき」の文は、たかどのほうこさんが書かれています。たかどのほうこさんは「まあちゃんのながいかみ」「つんつくせんせい」などの絵本や「みどりいろのたね」「へんてこもりシリーズ」などの児童書も書かれています。

たかどのほうこさんの書かれる絵本、その中の文章は、「ちょっとへんてこな子ども」みたいな気がします。絵本に登場する大人たちも、「ちょっとへんてこな子どもたち」。でも、自分も子どもの時の頭の中を覗いてみたら、そんな感じなのではないかなぁ、もしかしたら、今もそうなのかもしれないなぁ、と懐かしく、ちょっとくすぐったくなるのです。

岡本順さんの絵は、しっかり動物の特徴を捉えていて、デフォルメされすぎず、「子どもだから、わからないだろう」という表現でない、よい意味で子どもを子ども扱いしていない絵だと思うのです。でも、動物たちのふんわりした雰囲気と子どもの純粋さを纏った絵。私の好みなのです。とても。

「つきよの3びき」に登場する、くまの子、やぎの子、たぬきの子は、夜の公園に集まり、お互いに母親への不満を言い合う。

ふふふ、あるよね、こういうこと。

なんだい、なんだい、お母さんなんて!自分のことわかってないんだ!

ひとりだと調子が出ないけれど、3人集まればなんだか調子に乗ってしまう子どもたち。

「自分たちは、なんでも出来る」という魔法がかかっている気持ちになる。

どんどん調子に乗っちゃうけれど、他のお母さんの子どもへの優しい眼差しに触れた瞬間、その魔法はあっという間に解けて、お母さんのぬくもりや声が、全部、恋しくなる。

お月様に見守られて、家路を急ぐ子どもたち。


調子に乗って強がっているときも、
機嫌が悪くて、グズグズしているときも、
思春期で終始ムスッとしているときも、
楽しくて時間を忘れて遊んでいるときも、

お母さんのぬくもりを、子どもたちはいつでも何処かに抱えてる。

この絵本を読むと、そんなことを思い出して、ちょっとくすぐったく、ちょっと切なくなるのです。

みなさんの暮らしの色が増えますように。 店主・やなぎだ けいこ

学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!