いつもより美味しくなれ
「急に目が覚めて眠るには勿体無いから
散歩に出かけたんだ。
パンのいい匂いを沢山吸い込んで
朝からとっても幸せ。
これは是非とも君と楽しみたいと思って
焼きたてのパン沢山買っちゃった。
朝ごはん食べきれなくて
でもどんな味か全部気になるから
一緒に楽しむの手伝ってくれない?」
妻は興味のあることに全力で楽しんでいる。
時々こうやってふらっと出かけては
嬉しそうに何かを収穫して帰ってくる。
突然発生するイベントのようで
僕も毎日が楽しい。
「最近コーヒーの淹れ方を工夫してて
是非ともあなたに
最高の1杯をお届けしたい。」
鼻歌を歌いながらお皿にパンを並べる
ご機嫌の妻の横にならび
優しく優しくポットを回す。
美味しくなれ。