ここに焦点を当てる
環境を変えてみよう。
時間の流れが
あまりにもゆっくりで
目の前の風景に焦点が合う。
自分の体にも目を向ける余裕ができ
自然とお腹が空くようになった。
活動をしているんだ、と気づく。
今日は何を食べよう。
休日は何をしよう。
何がしたいんだろう。
目の前のことや自分のことに
丁寧に手をかけられるようになり
自分を知ることが増えていく。
外に出れば暖かな陽射しと
目に優しい緑が並び
色とりどりの花で飾られた道に
すーっと吸い込まれる。
真っ白な心に色が
ふんわりと染みこんでいく。
季節を感じる余裕もでき
店頭に並ぶシーズン商品が
気になる自分を知る。
広告は季節を知らせ、欲求を刺激する。
自分に優しく手をかけ
時間と愛情を注いでいるはずなのに
満たされない虚無感で
この平穏な日常を壊したくなる。
今、私は夢を見ているのかもしれない。