カメラに触れない期間について
こんにちは。
今回は、カメラに触れない期間についてお話します。
1.カメラを触れない期間とは?
カメラを触れない期間とは、その名の通り、カメラを一切持たずに、触らずに過ごす期間のことです。
(A)きっかけ
私も単に面倒くさくてカメラを触らなかったわけでも、忙しかったわけでもありません。
・「なぜ、自分がこんな大金をかけてまでカメラをやっているのか」
・「どの方向を向いてやっているのか(カメラにおける自分の軸)」
・「何のやりがいがあってカメラをやっているのか(高級な機材を買ったから、後に引けなくてとりあえずやっているのか)」
がわからなくなったからです。
そのため、当時持っていた機材はカメラのボディ以外、全て売却しました。
レンズ全て、ジンバルなどボディ以外のもの全てです。もちろんArtlistなどの音楽サイトの有料会員も更新しませんでした。
ここまでしなくてもいいですが、物理的にカメラがない、撮影できない環境にしたかったわけです。
(B)期間内にやったこと
いつからいつまでという意図的に期間を決めてやったわけではありません。
しかし、カメラを持たずして早1週間が経過し、2週間目に突入したころ、あることに気づきました。それは、「街を歩いている時、無意識に”こういう構図でこの場面撮りたいな”」ということが思い浮かびました。それは、日に日に増えていきました。
そのため、この期間にやったことを載せていきます。
①芸術関係に目を通す。
美術館に行くも良し、スマホで芸術品を調べるもよし、私は、特に絵画を眺めることをしました。
この練習が生きたなと思う作品がこちらです。⇓
何もない変哲なカメラですが、なぜか、年季の入った、物語がどんどん伝わってくる、そんな感じがします。ちなみに、「撮るぞ!」と気合を入れて撮ったわけではなく、日常生活で軽く無意識で撮ったものです。
②大自然に溶け込み、ぼっ~とする
森や海に行き、ぼっ~と眺めることもしました。当時は、無意識にやっていましたが、今思えば、「自分ならこの風景をどう切り取るか」を無意識に考えていたようにも思います。
構図も大切ですが、どんな色味にしていこうか、自身の心の中をどう写真を通して表現するかを考え抜くトレーニングでもあると思います。
ちなみに、この練習が生きたと自分で言える作品がこちらです⇓(このスランプ期間の後に撮りました。)
③初心者向けの学習をする(基礎に戻る)
この期間、ちょうど出会ったクリエイターさんがイルコ・アレクサンドロフさんです。この動画を通勤途中、ラジオ代わりに何度も聞いていました。
これらの動画をずっともう、暗記してしまうほど聞きましたし見ました。
そのおかげで、今では、特に「光をいかに見て撮影するか」を無意識のうちに実践できるようになりました。
実際に、光を生かした写真の一部はこんな感じです。⇓
④カメラを持たず旅をする。
これも大切なポイントです。
私は、カメラを持たず(スマホカメラはありますが)、三重県の伊勢、和歌山県の熊野古道、滋賀県の大津市などへ行きました。
毎日見ている景色から少し離れて、特に②を中心にトレーニングを行いました。そうすると、「自分だったら、この風景はこう撮るのに」という発想が瞬間的に思い浮かんできます。
瞬間的に思い浮かんできて、さらに「撮りたくてたまらない!」となったらもうこのスランプ脱出もすぐです。
2.カメラスランプ期間を抜ける大切なこと
1.で話しましたが、大切なことを要約すると、
・期間は決めない。(自然にまるで導かれるようにそうなります。スランプ自体も、脱出のタイミングも)
・「自分だったら、こう撮るのに」という発想が非日常な場所でも瞬間的に思いつく
・「こういう光で、色で」という自分ならではの”表現の軸”、”構図の軸”が出来上がる。
・「撮りたくてたまらない!」という欲求が無意識に出てくる。
この4点が出てきたら、またカメラを持ちましょう。
3.最後に
また、これも大事なポイントですが、『カメラをやめることになったとしても、そういう運命だったと割り切る』ことです。
無理矢理、カメラを持とうとするのではなく、自分の軸が明確になって撮りたい欲求がでたら、再開する。出なかったらやらないというように割り切りが大切です。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?