Memory on the day(あの日の記憶)| Cinematic short film 撮影背景
こんにちは。
いつもは、機材紹介や旅のことについて書いていますが、新しい企画として、先日公開したCinematic short film「Memory on the day」の撮影裏話を今回は書きます。
1.作品の内容は実話です。
撮影者(筆者)が実際に体験したことを基にこの作品を撮りました。
ずっと、頭の片隅にあって、けれど親友くらいにしか話していなかった出来事です。しかし、最近、「映像作品にしてみよう」という気持ちとともに直感的に、頭の中で作品の構成やバックミュージックの案がどんどん出てきたので思い切って作りました。
2.いつ起きたことか
ここからは、実際に起きた内容について書きます。
”忘れもしない、2019年6月9日㈰。私が飛行機に人生初めて乗った日です。その日は、学会で東京に行かなくてはならなかったのですが、今まで飛行機に乗ったことがなかったので(それまで、飛行機は落ちるものだと思っていた)、とても短い路線ですが、中部国際空港(名古屋)ー羽田空港(東京)のわずか30分ほど、ANAのボーイング737-8という機体に乗りました。
名古屋ー東京は朝の1往復しかないので、9時前後に羽田空港へ到着する便だったと思います。
まさか、そのあとあんな出会いがあるとは知らずに。
人生初めての羽田空港だったので、ANA festaへ行ったり、T2内を探検したり、でなんやかんや30分くらい空港に居ました。その後、学会のある会場へ向かう前に、東京の都営浅草線三田駅近くにあるPassage coffeeへ行きたく、京急に乗りました。確か、後ろから3両目だったと思います。
※Passage coffeeは、同じ年の3月か4月に表参道で開催されたTokyo coffee festivalで初めて知り、次東京へ行ったら、行こうと考えていたcoffee屋さんです。慶応義塾大学三田キャンパス前にあり、とても美味しいのでおススメです!
話が脱線したので、戻ると、同じ羽田空港駅から乗ってきて、たまたま前に座った同い年くらいの女子がいました。黄色のキャリーケースが印象的でした。
なぜかその時、温かいような、こういう雰囲気の人と一緒に暮らせたら幸せだろうなと直感で感じました。
ジロジロ見るのは怪しいので、(ただ、どんどん胸が高鳴るような感じでした)ちらっと数回見るうちに、相手の方と目が合い、お互いに自然と笑顔になってしまっていました。
私は、その時、電車内で(おそらく相手も旅人or帰省であろう人に)声をかけるのはナンパにあたるのではないかと思い、勇気が出ず、全然声をかけることができませんでした。
品川駅に到着し、相手が下車していきました。私は2駅先の三田駅までだったのでそのまま乗車。でも、相手の女子は、扉が閉まっても、ホームに立ち止まって笑顔でこっちを見てきて、不思議と以心伝心かのうような状態になりました。お互いに笑顔で見つめ合ってるような状態でした。本当に時間間隔を忘れてしまうほど、不思議な体験でした。
電車が動き出したとたん、あんなに運命的な何かご縁のある出会いだったかもしれないのに、声を掛けなかったんだろうととても後悔。
それは、3年以上経った今でも後悔しています。
私は、この出来事がきっかけで、日本中を旅しようと決意。気づいたら41都道府県を制覇していて現在に至ります。こんなに広い日本だから、もう会えないかもしれないけど、恋愛とかそういうことは関係なく、また会えたらいいなって。会って話せたらいいなって。また会える、その時まで、お互いに元気でね。。。”
そんな気持ちを物語にして表現できないかと試行錯誤して作ったのがこちらの動画です。
実話を話したところで、予告編をご覧ください!
3.作品
4.撮影地
実話での舞台は、
・名鉄電車
・中部国際空港(第1ターミナル)
・ANA(ボーイング737-8型機)
・羽田空港(第2ターミナル)
・京急
・品川駅
ですが、今回、撮影日の予定上、中部国際空港からの飛行機やANA便の予約ができなかったので、撮影地を一部変更しています。(変更箇所は太字)
・名鉄電車
・中部国際空港→福岡空港
・ANA→スカイマーク(機材はボーイング737-8型機)
・羽田空港 T2→羽田空港 T1
・京急(北総線、京成、都営浅草線が乗り入れていて車両がごちゃごちゃなのでそこだけ変更)
・品川駅
5.撮影機材
・sony α6400
・Zeiss Batis 40mm F2 CF
・Sigma 65mm F2 DG DN
・OPF-650L
・OPF-550S
・OPF-480S
当初の予定では、広角レンズを使って3本のレンズで撮る予定だったんですが、Batis 2/40が優秀すぎてほぼこの1本で撮ったようなもんです(笑)
熊本市電のカットだけSigma 65mm F2で撮影しています。
tokyo grapherさんの、OPFフィルターは本格的に作品撮りで投入したのは今回が初めてです。
・あえて”思い出”(フィルム感)を出したいとき→OPF-650L
・駅のホームなどフィルム感と現実感を出したいとき→OPF-480S×OPF-550Sを2枚重ね。
で使用しています。
Log撮影はCine4とHLG2を使用して後からカラーグレーディングをしています。(編集ソフトはFilmora Xです。
音楽はArtlistから。「stay lost with me」という曲を使いました。
サウンドエフェクトは、Artlistと、現地で音撮りしたものを組み合わせました。
電車が過ぎ去るところのPOVカットは、敢えてMFでぼかして思い出感を出しています。(ピントが外れているわけではないです。)
6.題名に込めた想い
日本語の「あの日の記憶」を英語に直訳すると、Memory of the dayになります。なぜ、ofではなく、onを使ったのか。
今回の作品では、「2019年6月9日というあの特別な日」というニュアンスを表現したいという気持ちがありました。そのため、ofでもinでもなく、敢えてonを使っています。
7.最後に
最後に、本編の公開予定日ですが、、、現時点では未定です。
というのも、撮影していて、まだ完成形の素材ではないなと自分で思うことと、編集データが重すぎてFilmoraでは、編集がカクついて難しいからです。
近く、Macbook air m1を購入し、Final cut pro Xに移行する予定なので、公開するなら、FCPX導入後かなと考えています。(今年中には公開します)
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。
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