2022全日本選手権大会レースレポート
酷暑の中、広島県中央森林公園にて行われた全日本選手権は、暑さや落車などでサバイバルな展開に。後続集団で奮闘した谷の16位が最高位となった。
リザルト
1位 新城 幸也(バーレーンヴィクトリアス)
2位 新城 雄大(キナンレーシングチーム)
3位 山本 大喜(キナンレーシングチーム)
16位 谷 順成(那須ブラーゼン)
19位 西尾 憲人(那須ブラーゼン)
21位 佐藤 大志(那須ブラーゼン)
灼熱の中行われた王者決定戦
昨年に引き続き広島県中央森林公園にて開催された全日本選手権。昨年は新型コロナウイルスの影響で10月開催となったが、今年は通常通り6月の開催となった。
コースは一部工事のため変更があったが、基本的には前年と同様の12.3kmを15周する184.5kmで行われた。
那須ブラーゼンは谷と憲人をエースに組み立て、後手を踏まないことと中盤から後半の重要な動きを逃さないことを事前ミーティングで確認し、レースに臨んだ。
暑さと落車により混沌とした状態に
レースは気温が上がり始めた11時にスタート。集団から抜け出す選手が現れては吸収される展開が続く。
序盤に大きな落車が発生し集団が一度分断、ここまでの展開で、金子、竹村、勇人が遅れてしまう。
暑さもあって他にも多くの選手が遅れ、早くもサバイバルの様相を呈していた。エースを務める谷、憲人と大志、JAVA kiwi atlanticoとして出場する石原は集団内でレースを進めた。
エース級の選手による優勝に向けた戦い
レースは中盤を過ぎ、主にキナンレーシングチームが牽引する集団は徐々に人数を減らしながら進む。
8周目に入ると、有力チームの3名が抜け出し集団から1分強のタイム差で逃げ始める。集団はキナンレーシングチームがコントロールを続け、徐々にタイム差は縮小していった。
残り5周になると集団は活性化し、逃げとのタイム差を急速に縮める。このタイミングで、谷がトラブルに見舞われ、一時は集団から遅れたが何とか復帰した。
残り4周となる周回で逃げを吸収した集団からは、各チームのエースが攻撃を開始した。
まずは小石選手(チーム右京)が単独で集団から抜け出し30秒差で逃げ続ける。集団からの追走の動きで集団が分断され、谷、憲人、大志は後続の集団で追走を余儀なくされる。
ブラーゼンの3選手は懸命に追走するも、先頭集団には追い付かず。そのまま後続のグループでゴールし、谷の16位が最高位となった。
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