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Sun* Designersのプロフェッショナリズムを読み解く(第1回)

こんにちは。Sun* Designerのバナです。
今回はUI Design Thinkingの大人気企画「Sun* Designersのプロフェッショナリズムを読み解く」のレポートをお届けいたします。
毎回Sun* Designer1〜2人に焦点を当て、仕事のこと、デザインのことなどについていろいろと聞いていく企画です。新しいメンバーが増え、組織が拡大していくSun*において、ビジネス、テック、デザインの垣根を超え、お互いを知り、刺激し合うとても良い機会となっています。

UI Design Thinkingの取り組みについては、コチラの記事もぜひご覧ください。

第1回のスピーカーは、Sun*の中でも名コンビと評判の田村さん、寺田さんの2人です。
これまでのキャリアや、日々大切にしていること、培ったノウハウなどについて話してもらいました。

プロジェクトを円滑に進めるために、とにかく状況を可視化する

「全体のマイルストーンのどこを今歩いているのか可視化できるのはデザイナーの得意分野」と田村さんは言います。
「例えば、チームメンバーが不安を感じている状況のときには、現状と理想、その間を埋めるためにはどうすればよいかを可視化します。それをエスカレーションし、関係者全体で共有することをよくやっています。」

可視化したものはあえて運用せず、そのとき1回きりのものとして作るそう。「共有が終わったら捨てるくらいの気持ちで作る」のが田村さんのやり方です。
「コミュニケーションルートやUIから開発への繋ぎこみに関しても、 Miroなどで可視化して、口頭だけ、議事録だけとならないように心がけています。」

チームで仕事する上で、何かあった時に乗り越えられるチームにしたい

「仕事をする上で、何かしらのトラブルが発生してしまうことはあると思います。そのときに、ぐいぐい話し合ったり議論ができる関係であるためには、日頃からのコミュニケーションが取れているかどうかが鍵になると考えます。」と田村さんは述べます。

ベトナムにいるメンバーと一緒にプロジェクトに参画することも多い田村さん。コミュニケーション言語や文化の背景の違いから起こるコミュニケーション齟齬を減らすために、以下の3つを心がけているそうです。

  • 共通言語を増やす

  • 可視化する

  • 仕組み化する

常に周りを気遣い、細やかなフォローを忘れない田村さん。「オンボーディングではメンバーの人となりや、好きなこと、嫌いなことを把握することも大切だと思います。定例ミーティングでは、最近声に元気がないなとか、画面をオフにし始めたなどの小さなサインを見逃さないようにしています。」

参加者からは、コミュニケーションやプロジェクトの進め方などについてさまざまな質問が出て、ディスカッションを行いました。その後、後半パートの寺田さんに移ります。

「デザイナー」というアイデンティティはない。広い意味で「ものをつくる人」と思っている。

もともと美術系の大学で絵画を専攻していた寺田さん。仕事ではWebデザインからキャリアをスタートしましたが、ジャンルにとらわれず「ものをつくる」ことを続けてきました。

https://kaoterada.com/ より引用
https://kaoterada.com/#Awork10 より引用

「自分の潜在的な欲求として、色や素材が持つ感情を感じていたい、というのがあります。ものづくりが好きであること、ものづくりをし続けてきたことについて掘り下げて考えたときに、色や素材を自分の中で味覚や音響に変換して感じているという感覚があることに気づきました」

独自の感性に素直に耳を傾けているからこそ、寺田さんならではの作品が生まれます。ポートフォリオを見せてもらうと、参加者から「すごいー!」「かっこいい」「素敵!」との声が上がりました。

つくる対象が何であっても、押さえるポイントは変わらない

「デザインの仕事では、領域ごとの作法があるのでそれに則って進めていきます。しかし作る対象が何であっても、出来上がる過程で押さえておかなければいけないポイントはそれほど変わらないと思っています。デザインは仕事ではやっていますが、たくさんの『ものづくり』の一部という感じです」

https://kaoterada.com/#modal-01 より引用
https://kaoterada.com/#modal-04 より引用

リサーチで得た素材を頭の中に入れておけば、数日たつと世界観ができあがっている

参加者からの質問「Webデザインにおいて、コンセプトからビジュアルへの変換はどうやっていますか?」に対し、次のように答えてくれました。
「まずはクライアントへのヒアリングをベースに、視覚的な素材をたくさんインプットします。それらが数日のうちに頭の中で組織化され、必然性をともなって世界観ができあがるんですよね。」と寺田さんは語ります。
「ユーザーがどのような感情に引っかかるかを想像して、ユーザーの血が騒ぎそうなイメージを探します。また、自分の五感の記憶に残っている印象的な風景、モーションをどのように生かせるか、ということも考えます。商品がある場合は、スケッチして抽象化し、線や形に置き換えて背景や部分的なグラフィックに使うこともあります。」

誰でも真似できるやり方ではないからこそ、寺田さんにしかできない仕事があります。これからもSun*でどんなデザインを魅せてくれるか楽しみです!

さいごに

今回のレポートは以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました!
Sun*では、一人ひとりが自由に学び、仲間とともに学び合うカルチャーが醸成されています。今回はそんな一面をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
これからも引き続き、Sun*の取り組みをご紹介してまいります。
どうぞお楽しみに!

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