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情報収集力10倍アップ!英語速読を身につけるための3つのコツ

英語のビジネス書を買って読んだり、英語のウェブサイトを読むことは、僕の日課になっている。しかし、僕は帰国子女でもないので、昔から英語がスラスラ読めたわけではなく、最初は本当にちんぷんかんぷんだった。でも、読んでいる内に徐々にコツがつめて、今では多くの情報を英語で入手することができている。

これからの時代で日本が世界で戦うために、英語は間違いなく必要なツール。英語を読みこなすことは、避けては通れない課題だろう。僕が実践しているこの「英語の読み方」はわりと効果的な方法だと思うので、ぜひ多くの人に試してもらいたい。

■なぜ英語で本やウェブサイトを読むべきなのか?

もしかしたら読者の方の中には、「そもそも英語で読む必要ってある?」と思っている方もいるかもしれない。しかし、英語で本やウェブサイトを読むメリットは、思っている以上に多い。端的に言うと、英語の情報の方が圧倒的に「早く」て、「多く」て、「実践的」なのだ。

英語のニュースサイトの方が情報が早いし、英語のQ&Aサイトの方が情報の質がいいし、Amazonも英語版の方が情報量も圧倒的に多い。例えば、ITのプログラミングの世界ではこの傾向が顕著に現れている。もともとプログラミングと英語は相性が良いのもあるが、きちんと勉強している技術者は、英語の情報を検索したり、本を買って読んでいる。

一方ビジネスの分野では、あまり英語の情報が活用されていないと感じている。特にマーケティングやITは、アメリカが先進国。英語で最新の情報をおさえることが、大きなビジネスチャンスに繋がる可能性もあるのだ。

■英語が読めるようになる、3つの方法

ではどうやったら、英語をスラスラ読みこなせるようになるのだろうか?僕が実際にやってみて、良かった方法が3つある。徐々にレベルが上がっていくので、あまり英語に慣れていない人は、1つめの方法から挑戦してみて欲しい。

1.周辺知識を身につける

英語が読めるようになる一番手っ取り早い方法は、とにかく周辺知識を身につけること。英語自体が完全に分からなくても、知識が頭に入っていれば、だいたいの話の内容はつかめるのだ。そのために、やるべきことは2つ。

まず1つ目は、自分が興味のある分野で、既に出ている翻訳本を探してみよう。Amazonで、興味のある本を検索する。検索結果で、もし翻訳本が出て来たら、取り敢えず買ってみる。そして、下の「この商品を買った人はこれも買っています」というおすすめ機能に出て来た本もいくつか買う。とにかく関連本を買って、日本語でもよいので知識を入れることが大切だ。

翻訳本の良い所は、原本に載せられていた「Reference(参考文献)」が一緒についてくること。このリストの中で、翻訳されているものは日本語のタイトルが出ているので、それを読んでみるのもいいだろう。

2つ目は、日本語の新書を読むこと。新書は値段が安い割に、内容が一番まとまっている。入門書としては圧倒的に良い。自分の知りたい分野の新書を、いくつか買って読んでみよう。

この2つをやれば、必要最低限の知識は身につけられるはずだ。まず、洋書を読むための準備として、日本語で知識を入れておこう。それだけで少々英単語が分からなかったとしても、大筋の内容をつかむことができる。

2.本を頭から読まない「つまみ読み」をする

僕はこの「つまみ読み」の考え方が、英語を読む上で最も重要だと考えている。そもそも、僕たちのように、英語が母国語でない人は読むのが遅いので、分厚い洋書を頭から読んでいたらかなり時間がかかってしまう。

そこで必要なのが、「つまみ読み」だ。多くの英語の本は、目次が非常に充実していたり、小見出しが細かく振ってあったりして、情報が探しやすく作ってある。だから、つまみ読みが非常にやりやすい。僕がいつもやっているつまみ読みは、こんな感じだ。

1.まず、「目次、小見出し、図表」これだけに目を通す。場合によっては、繰り返し2、3回目を通す。

2.次に、先ほど目を通したものの中で、興味がある部分だけを読む。全く興味のない所や、少ししか興味がない部分は一切読まない。

3.興味を持った部分の章を読む。この時に注意したいのが、章の構成だ。

大体の章の構成は、このようなサンドイッチ型の流れになっている。

リード「これからこういうことを言いますよ」

それに関する事例・または理由

結論「ここではこういうことを言いました」

手っ取り早く読むためには、まずリード部分と結論部分を読んで、何について書いてあるかイメージする。その後に日本語の自分の言葉で、「要するに、何が書いてあるのか?」を答えてみよう。きちんと答えられれば、その章についてある程度、理解ができている。

逆に、一文一文を丁寧に読み込んで、英語の言葉の意味を考えていると、翻訳したそばから内容が抜けていってしまう。だから「この章全体では、何が言いたいのか?」という肝心な部分が入ってきにくいのだ。だから、細かく精読するより「章全体で要するに何が言いたいのか」を自分の言葉で言えることに焦点を当てた方が、理解が深まる。

その章に何が書いてあるかを大体把握できたら、次に小見出しや重要そうな具体例に目を通そう。すでに、章全体の主張を抑えているので、情報が頭に入ってきやすくなるだろう。

3.英語脳を作る

英語を早く読む方法の極めつけは、「英語脳を作ること」。今まである程度、英語を勉強したことがある人は、英語を読む時にどうしても頭で翻訳してしまう。実際に、僕もこれにずっと苦しんでいた。

このように頭で翻訳をしている限り、なかなか「英語を見ただけで、情報がすーっと頭に入る」という状態にはならないのだ。ではどうやったら英語脳は作ることができるのだろうか?必要なのは、「英語の速聴」と「インプットとアウトプットの繰り返し」だ。

まず1つ目に、英語の速聴をしてみよう。僕がおすすめするサービスは「Audible」。(参考サイト:http://www.audible.com/

これは英語の本を音声で読み上げてくれるサービスだ。このサービスの素晴らしい点は、英語の速度を変えられるところ。

まず、ここのサイトで興味のある本を買ってみよう。最初に聞く時は、1倍速でも難しく感じるかもしれない。もし1倍速で聞き取れなかったら、0.5倍速にするとかなり聞き取りやすくなるだろう。

そして、これを繰り返し何度も聞きながら、徐々に0.5倍速からスピードを上げていく。最大3倍速まで上げられるので、慣れてきたら3倍速にも挑戦してみよう。何度も聞いていると、だんだん音と意味が繋がりやすくなるので、聞き流していても英語の意味が取れるようになるのだ。

2つ目の方法は、とにかく英語を自分で使うことが大事。たくさんの英語を聞いて、たくさん喋る。このインプットとアウトプットを繰り返すことで、必然的に英語脳が作られるので、これも非常に効果的な方法だと思う。

■英語の本を選ぶ時のコツとは?

もし、英語を読むことに苦手意識を持っているならば、試しに興味のある分野の英語の本をいくつか買ってみよう。ここで大切なのが、評価などはあまり気にせず、なんとなく良さそうと感じたら、とりあえず買ってみること。レビューに書いてあることは各論であることが多いので、あくまで参考程度に考えよう。

起業などに興味がある人には、僕のおすすめの本があるので、ぜひ参考にして欲しい。この3冊はどれも非常に役立つ内容だ。

・$100start up 著者: Chris Guillebeau

https://www.amazon.com/100-Startup-Reinvent-Living-Create/dp/0307951529

この本には一万円で出来るビジネスが、100以上リストアップされている。

翻訳本も既に出版されていので、いきなり英語で読むことに抵抗があれば、先に翻訳本から読んでもいいかもしれない。

・start up CEO 著者: Matt Blumberg

https://www.amazon.com/Startup-CEO-Scaling-Business-Website/dp/1118548361

この本では、採用方法や、組織の運営の仕方、リストラの仕方など、ベンチャー企業のCEOが知っておくべき基本的な知識がまとめられている。

・The Power of pull 著者: John Hagel III

https://www.amazon.com/Power-Pull-Smartly-Things-Motion/dp/0465028764

マーケティング関連では、この本がおすすめだ。「プルの哲学(訳:桜田直美)」(http://www.amazon.co.jp/dp/4072761273)というタイトルで翻訳本も出ている。特にデジタルマーケティングは変化が早く、日本語の翻訳本は出にくいので、この本は貴重な一冊。

■英語の情報収集力を、自分の強みにしよう!

「社会人になってから身につけたスキルで、今一番役に立っているものは?」と聞かれたら、僕は間違いなく「英語の速読方法」と答えるだろう。それくらい、英語で得ている情報量は多く、組織としての強みにもなっている。実際に、コンテンツマーケティングもアメリカの情報にもアンテナを張っていたからこそ、いち早く取り組むことができた。

まずは買ってみた本を、1週間に1、2回は開いてみることから始めよう。このブログを参考にぱらぱらとめくっていれば、なんとなくコツをつかめるようになるはずだ。ぜひチャレンジして欲しい。

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