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本を出版してコンテンツマーケティングをしよう!事例紹介

コンテンツマーケティング

2015.05.14

今日は、コンテンツ・マーケティングを実践するタクシー運転手についてご紹介したい。タクシー運転手がコンテンツ・マーケティング?と疑問を感じるかもしれない。そのような方こそ、ぜひこの記事を参考にして欲しい。

今回ご紹介したいのは、大塚いさお さんである。彼は、建設会社社長、区議会議員を経て、タクシー運転手になったという異色のキャリアだ。

建設会社社長時代に、仕事上のトラブルに巻き込まれ、自己破産をして裸一貫でタクシー運転手になった。

この元区議会議員のタクシー運転手というだけで、十分にユニークなのであるが、彼は、自分の本を出版する。本人はそのつもりがないけれど、まさにコンテンツ・マーケティングを実践しているのである。そもそも、大塚さんと出会ったのは新橋駅だ。たまたま、彼のタクシーに乗った時に、彼が書いた本を手に取った。そして、彼のあまりにユニークな経歴を見て、思わず本を買った。

本の中身は、彼が初めてタクシーの運転手になってから、現在に至るまでのエピソードである。新人時代の苦労話、売上を上げるための地道な営業努力、仕事へのこだわり、などなど。本のエピソードを読めば読むほど、運転手さんの真面目な人柄が伝わってくる。また、タクシーに乗り込んできたお客さんの人間模様も描かれていて、エンターテイメントとしても素晴らしい。

コンテンツマーケティング観点で学ぶべきポイント

僕は、今回のタクシーの運転手はまさにコンテンツ・マーケティングを実践んしていると感じた。そして、彼から学ぶべきポイントを5つまとめておきたい。

1 自費出版した事

彼は自分の本を自費で出版している。自分の本を出したいと思っている人は多いと思うが、最近の出版不況で、出版社から声がかかるのをじっと待っていても本を出せる可能性は低い。数十万円の予算をかけて、自費出版をするのも、選択肢になり得るだろう。本を出す事による広告効果、ブランディングは、図りしれないものがある。

2 コンテンツマーケティングで差別化を図る事

タクシーは、コモディティ化が進んでいるサービスの最たるものだ。どのタクシーに乗っても料金が一律だし、サービス内容にも違いが無い。しかし、僕は、大塚さんの本を読んだ事で彼に非常に共感した。次にタクシーを呼ぶ時には、彼のタクシーを呼ぶだろう。僕は、彼のコンテンツに共感した訳だ。

今のモノ余りの世の中、多くの商品やサービスは多かれ少なかれコモディティ化されている。本当に商品力だけで差別化できる会社がどれほどあるだろうか?しかし、サービスを提供している人の思いは、千差万別、オンリーワンである。であれば、自らの思い、こだわりをもっともっと表現してもいいのではないだろうか?

3 隠さない事こそ信頼の近道

このタクシー運転手さんの本には、こんな事までというような経歴が明らかになっている。例えば、高速道路で、やむを得ずバックした話し。新人時代に、お客さんのスーツケースをトランクに入れたまま走り出した話し。

このようなミスは、通常であれば、お客さんに知られないようにするものだ。しかし、あえてミスをお客さんに伝える事で、自らの誠実さをアピールする事に繋がっている。そして、彼がミスを通じて経験を積みタクシー運転手として成長しているのが良くわかる。これが信頼に繋がるのだ。

4 ソートリーダーシップ

彼の本でユニークなのは、仕事へのこだわりである。彼は、日々売上を上げようと工夫している。タクシーのビジネスに誇りを持ち、日々努力しているのだ。このような人を応援したいと思う人が現れてもおかしくないのではないか?この仕事に対する哲学を語る事、これは、ソートリーダーシップに繋がるものである。

5 自ら本を売る

僕は、今回大塚さん本人から手渡しで本を買う事が出来た。短い時間だけれど、運転手さんと会話をする機会があった事で、その人柄や雰囲気を感じる事が出来た。この著者本人に会って、人柄に触れるという事が何よりも貴重な機会である。顔と顔を合わせたコミュニケーションは、最も強力だという事を再確認できた。

まとめ

どうだろう?参考になっただろうか? 今回のタクシー運転手の事例のように、コンテンツ・マーケティングのヒントは色々な所にある。あなたも自分の想いをアピール方法があるのではないか?大塚さんを参考にして考えてみよう。


[余談]2011/10/4 清水敬輔さんよりコメントを頂きました。

清水さん:タクシーのコンテンツマーケティングのお話興味深いです。ジャズタクシーというタクシーもあります。たしかルクセンブルグの皇太子も乗りに来たそうです。
宗像:僕もテレビでジャズタクシーみました。たしかトランクに真空管アンプを積んでるそうです。実は、個人的に、オーディオマニアで、ジャズタクシーはかなり熱かったりします。タクシーというと差別化が難しそうですが、こうして考えると色々なアイディアが出そうですね。


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