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重茶碗(かさねぢゃわん)

6月のお茶のお稽古では、"重茶碗"というお点前を初めて教えていただきました。

先生の解説によると、急いでいらっしゃるお客様へ"さっと点前をする"というものだそうです。

そのため出来るだけ早くお茶を点てられるように、あらかじめ茶碗を重ねて茶室にもち入ります。

茶碗は繊細なもので、飲み口がかけたり、ヒビが入らないように丁寧に扱うことを教えていただいていたので、そのまま茶碗を重ね、運び込む姿には衝撃を覚えました…

茶碗が重ねられている状態

一方で、
重ねる = 茶碗を割るリスクが上がる
ということで、重茶碗で使用する茶碗には、あまり良いものを使わないということです。

重茶碗では、急いでいらっしゃることが前提のため、
「もう一服いかがでしょうか」や「ご両器の拝見」と言ったことが省略されます。

謎なのは、急いでいらっしゃるにも関わらず、結構、お点前の手数が多いのです。
三斎流だけかもしれないのですが、2つの茶碗を移動させながらの点前はなかなか習得するのが大変そうです💦

とはいえ、昨今のお茶会で、「急いでおりますので早く点前してください」というお客様もほとんどいらっしゃらないでしょうから、重茶碗の点前をするという機会はお稽古以外では、ほぼ無しと伺って、少しホッとした瞬間でした。

お軸は裏千家 淡々斎 "瑞氣祥風"
色紙は建仁寺 竹田 益州 "鳥鳴山更幽(とりないてやまさらにしずかなり)"
鮮やかなマツモトセンノウ、白ジャコウソウ、ヤハズススキ
香合:塗りの番傘(道場宗廣作<みちばそうこう>道場六三郎のお兄様)

来月は京都は祇園祭。
色々な銘が浮かびますw

そして今回は10年以上お稽古されている先輩のお点前を久しぶりに拝見。
桑小卓(くわのこじょく)という点前です。点前に帛紗でセミを作り、結んでいるのが愛らしい。

桑小卓 (くわのこじょく)

お点前は、立体的な動きもあって、さすが武家茶道というカッコ良い所作でとても素敵なのですが、とにかく難しそうでした(滝汗)

この点前をできる日がやってくるのだろうか…
まずは、初伝に向けた7点前を習得すべく、自宅での練習も頑張ります!

今月も誠にありがとうございました。
来月は11月のお茶会の立礼(りゅうれい)デビューに向けての特別お稽古もありそうです。
*立礼:テーブルと椅子で行う点前(椅子ならお客様の足も痛くならないですよね)

これもご紹介できればと思っております!

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