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ミドルの転職奮闘記①~ミドルが会社を辞めたくなる理由とは

 notoでカメラのことをたびたび書き、幸いにも多くの人に読んでいただいていますが、ハローワークや東京しごとセンターの案内などで「ミドル」に括られる世代の転職活動について、綴っていきたいと思います。
 はじめはある人の辞めたくなった理由について。

辞めるきっかけ

 その人は、あるセクションに長く務めました。そしてその業務が会社の方針で縮小されることになりました。「他のセクションに行くことも視野に入れよう」と転部を希望。会社の人事方針もあり、転部となりました。
 ところがやはり合わない水というものがあるようで……。新部署での「前年踏襲」のプレッシャー、その人が思う「常識」と、そのセクション(に矜持のある人間)の常識との乖離。しまいに「そんなきれいごとばかりでは稼げませんから!!」と言われる始末。そして、寝られない日々。
 その人が年度末に体調面などを人事へ相談したところ、1年に満たず異動。異動先では、ひとりでミッションを考え、成果をまとめてください、ということとなりました。
 が、その人が異動先で初日に上席に言われたのが「お前、○○をいじめたハラスメントで異動になったんだろ?覚悟しておけよ」……。
 驚いて人事に相談。結局、上席の発言に問題があるということで、上席は口頭注意を受けたようですが、モヤモヤは辞める日まで消えないまま。
 異動先でミッションを成し遂げ、年度末に会社の事務のトップから「残るか、異動したいか」と問われ、上席のこともあり、その人は異動を希望しました。

管理される管理職、態度……。

 そしてその人は、1年間のおひとり様ミッションから、また異動。異動先で頑張るぞ!となったものの……。
 
この部署では何から何まで、報告・報告・報告。もちろん、サラリーマンの基本は、ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)。もちろん、「ホウレンソウ」はこまめなほうがいいという意見もありますよね。
 その人は管理職でした。管理職であれば、取引先と独自に人間関係を築きたい、ということだってあるでしょう。なのに、例えば、メールの文面を逐一上席に添削されたそう。しまいには、“○○長がすべて決めることなんだ。お前の考えなんてどうでもいい。○○長に決めさせるのがゲームだ。”なんて言われて。上意下達で上手く言っている組織。「管理職」って何だろう、と社内規定を読んでは悩む日々に。
 このほかにも、こんな会話が部内で日常的にあったそうです。
 ・だから○○さんは取締役にもなれず、“あがりポスト”止まりなんだよ。
 ・あの人、どうせ早慶上智レベルじゃないんだろ。
 ……直接相手に言わなくても、そう思っている態度って、伝わっちゃうんじゃないかな。
 その人はその会社に長年勤めていたのですが、そんな環境下、家族にも暗い顔をしている、親しい先輩にも「あんなに明るかったのに、笑顔がなくなっていた」と言われる始末。

 自分自身が明るく、自分らしく生きられる環境に行きたい。ピュアだね、って意見もあったそう。でも、環境を変えるべく、人生をリセットしたい……そういうこと、ミドルにだってあるんですね。

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