そもそも短歌って、なんですか?【ときどき短歌】
■ 短歌とは
そんなことを聞かれた時は、いつも説明が下手になってしまいます。
短歌とは、5・7・5・7・7 の音数からつくられた文章で、 季語の要らないみじかい詩。
、、、なのですが…。
「破調」と呼ばれる、31音ではない短歌がたくさん。それはもう沢山あります。だから「短い文章と、短歌の違い」って結構あいまいで。「短歌だよ」っていうふうに差し出されないと短歌と認識できないような作品ってわりとあるんですね。ここが最初はむずかしい。
例えば、千種創一さんの作品。
これは絶対に、短歌をやっていない人は、短歌とはわからない作品だと思います。ぼく自身も短歌を初めた1日目くらいに、この歌をみておどろきました。「え?これが短歌なの?」って。だって、教科書でみたような作品とは全然違う。
でも確かにこれは短歌のリズムに乗っ取っている。5・7・5・7・7のリズムに乗って読むと、「煙草いり/ますか、先輩、/まだカロリー/メイト食って/生きてるんすか」。音数は5・7・6・6・7なのですこし乱れていますが、これは短歌なんですよね。
音数違うじゃんって指摘はありつつも、現代短歌では音数が5・7・5・7・7っぽくなっていて、それでなおかつ不自然でなければ全然OK。
つまり、逆に言えば「短歌とは、短歌っぽいリズムにはまった文章である」とゆる〜く解釈できるんです。
それくらいの理解で良いと思います。まぁ僕はこんな感じでやっているというだけなので、もしかしたらどこかから怒られてしまうのかもしれませんが…。
現代短歌をはじめて読んだ時は、ほんとうに驚きました。
退屈でつまらないと思っていた、短歌がこんなに自由で面白い世界だったなんて。千種さんの歌をはじめとした、つまらないと思っていた短歌像をぶっ壊すような作品の数々。
まだまだ他にも、えげつない短歌、沢山あります。
いっぱい皆さんにみて欲しいな。語りはじめると止まらないので、好きな作品をひとつ引用させていただいて、終わろうと思います。まとめちゃえば、「短歌とは、5・7・5・7・7っぽいリズムにはまった文章である」といえます。自由に創ってみてください。
▼えげつない短歌一首
あ、最後に基本ルールを!
▼短歌の数え方とかの基本
数え方は 「首(しゅ)」 です。句じゃないよ!「句」は俳句作品に使われる数え方ですね。5・7・5の部分をまとめて上句(かみのく) 、7・7の部分をまとめて 下句(しものく) と呼びます。このへんがまぎらわしいね。
■ 『ときどき短歌』の他の記事
■ 企画「#まいつき短歌祭」やってます
参加ハードルのなにひとつない、ベテランから初心者まで大歓迎のインターネット上の短歌のお祭りです。よかったら参加してください!気軽にご応募くださいね。
読んでくださってありがとうございます! 短歌読んでみてください