語彙日記 1/22~ 飴を舐めながら孫と戯れる、至高の老後生活

1/22(日)

ファサード
建築物正面部のデザイン。
小川哲「ユートロニカのこちら側」

英語のfaceと共通の起源を持つ単語。

1/23(月)

カウチ
背もたれに対して座面の部分が長く、寝転がることができる長椅子。
小川哲「ユートロニカのこちら側」

古フランス語で「横たわる」を意味する「couchier」に由来する単語。 これが「couche」という形になり、長椅子や主に精神科などの診察台を指すものに変化したらしい。確かに「ユートロニカのこちら側」でも精神科医とのカウンセリングの場面でこの単語が登場した。

ディスコグラフィー
作曲家・演奏家・ジャンルごとなどにレコードや音楽CDをまとめ、その録音年月日などの諸データを載せた目録。
小川哲「ユートロニカのこちら側」

雰囲気で理解していた単語。そういうのっていっぱいある。いろんな種類の目録に使えるのかなと思ったけど、disco-は「円形」, 「円盤状の」「レコードの」「録音の」という意味だから音楽以外には使えないっぽい。

トップダウン信号
記憶を想起するときに前頭葉から側頭葉の記憶貯蔵庫に向けて発信される検索信号。
小川哲「ユートロニカのこちら側」

逆に「ボトムアップ信号」は後頭葉から側頭葉/頭頂葉、さらに前頭葉へと流れる通常の知覚認識の信号のこと。

1/24(火)

ホモソーシャル
女性及び同性愛を排除することによって成立する、男性間の緊密な結びつきや関係性を意味する社会学の用語。
堀静香「せいいっぱいの悪口」

いまいち使い方がよくわからない。男性同士の空間で流れる“こうあるべき”型という捉え方が今の所一番しっくりきている。自分は「男たるもの筋骨隆々であれ」という理念のもと生きているけど、それもホモソーシャルか。

含飴弄孫(がんいろうそん)
年老いて仕事を止めた後の気楽な生活のこと。
堀静香「せいいっぱいの悪口」

飴を舐めながら孫と戯れる、至高の老後生活。自分が老人になる頃、定年は何歳になっているのか。年金はもらえるのだろうか。少子高齢化が進む日本の未来は暗い。

1/25(水)

デウス・エクス・マキナ
機械仕掛けの神。演劇用語で、古代ギリシア演劇において、話の収拾がつかなくなったときに、絶対的な神が登場し、混乱を解決させるという手法を言う。御都合主義の代名詞でもあるが、観客にカタルシスを与える演出のひとつでもある。
小川哲「ユートロニカのこちら側」

この単語を見ると、まず「未来日記」という漫画で登場した神様のことが思い浮かぶ。だから全知全能の神みたいな意味で理解してたけど違った。洒落てる。

1/28(土)

タープ
日差しや雨、風などを防いだり、テーブルやチェアを置いて食事をしたりくつろいだりする場所を作れる布状の屋根。
小川哲「ユートロニカのこちら側」

キャンプをしたことがないから全く聞き馴染みがなかったけど、家族でよくキャンプする彼女は当然のように知ってた。経験の乏しさを本で賄う。

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