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終わってしまったカードゲームの思い出を語る。ガンダムウォー編

 今までいろいろなカードゲームを遊んですごしてきたけど、その中には今ではもうサポートを終了してしまったものもいっぱいありました。そんなカードゲームたちの思い出について語りたいという自分語りの記事でございます。当時を思い出して懐かしんでくださる方や、カードゲーム業界の歴史の一抹の資料として読んだくださる方がいれば幸いです。

ガンダムウォーとは?

 1999年にバンダイから販売された機動戦士ガンダムを題材にしたカードゲームで、ゲーム性はマジック:ザ・ギャザリングに近く、Gカードというカードから国力を生み出し、ユニットやキャラクターを配備したり、コマンドカードやオペレーションカードのような使い捨てのカードを使用して戦っていく。特徴的なのはダメージが入るとデッキからカードを点数分捨て場に送る。最終的にデッキが0枚になった方が負けとなる。

 また参戦していたガンダム作品の数は幅広く60種類以上の作品が参戦しており、幅広いガンダム世代から愛されていました。その歴史は長く、ガンダムウォーの後継カードゲームガンダムネグザが終了する2017年まで歴史を続けることとなった。

ガンダムウォーとの出会いと魅力

 ガンダムウォーのカードを始めて手にしたのはプレイステーション用ソフト「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」についていた《νガンダム》のカードだった。これはたしかガンダムウォーの最初のプロモーションカードに当たるらしいのだが、イラストがとてもかっこよく、書下ろしなのだろうか?それともゲームの販促用のイラストなのかわからないが、今でも大切にとってある。

 ガンダムウォーのイラストはとてもカッコいいものが多かった。集めていた当時は小学生であまり理解してはいなかったが、イラストは書下ろしのものが多く、特に主役のユニットカードはレアカードからコモンまでカッコいいカードが多かった。小学生の私には少し難解なルールであったため、なんとなくカードを集めていたのだが、最初にカードを手に入れた小学校四年生から中学一年までの4年間もの間なんとなくカードを集めていた。それで満足できるぐらいに魅力的なイラストたちであった。

思い出のカード「ヅダ」

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 結局ガンダムウォーのサービスが終わるまでショップ大会などに出る機会などなかった。それでもガンダムが好きという理由で毎回ガンダムウォーの新弾を購入していた。そんな中でどうしてもガンダムウォーに参戦してほしい機体がいた。それが「ヅダ」だ。当時14歳だった私はガンダムのアニメでは敵役であるジオンの思想に陶酔する中二病だった。そんなジオン側視点で描かれる機動戦士ガンダム MS IGLOOという作品にハマり、その中に登場するヅダという機体がとても好きだった。

 ここからは都市伝説と思って聞いてほしいのですが、どうしても参戦してほしかった私は、ガンダムウォーの公式HPの問い合わせに「このようなカードでヅダを参戦させてほしいです!」というオリカを作ったメールを私名義と弟名義で2通送ってみた(たぶん迷惑なメールだと思うのでみんなやめよう!若気の至りとして許していただきたい)。

 もちろん特に返信などもなく、私も受験勉強のためこれ以降ガンダムウォーから離れてしまう。そして社会人になったあるとき、ふと気になってヅダがカード化されたのか調べてみると、さすがに数年も経つとカード化されていた。しかし驚いたのはそのカードのコスト、能力、効果が、私の送ったメールとほぼ同じものだったのだ。サービスが終了した今、真実は分かりません。中学2年生とは言え、とてもヅダのフレーバーに沿った能力だったので、ただ偶然的に同じになっただけなのかもしれません。それでも今ではお気に入りの1枚です。

カード史に残る「ネグザショック」

 ガンダムAGEの放映に合わせて、ガンダムウォーが終了し、ガンダムウォーネグザが始まるという知らせが、カード業界を震撼させた。その当時の発表ではガンダムウォーのカードはネグザでは使用できないとのことで、数多くのカードショップに大打撃を与えることとなる。のちにガンダムウォーのカードが使用可能となるが、かなりの制限を強いられ、まともに使える状況ではなかったようだ。プレイヤーやカードショップに大打撃を与えた事件としてカードゲーム史に名を遺し、その12年にわたる歴史の幕を閉じた。

終わりに

 このようにカードゲーム史に悪い意味で名を残してしまったガンダムウォーですが、ガンダムファンのためのコレクションアイテムとしてもかなりお勧めできるもので、ゲームシステムも複雑ですが、成人男性ががプレイするにはちょうど良い複雑さだと今でこそ思います。これを大学生の時に遊びたかったなぁとガンダム好きとして改めて思うカードゲームでした。

 かつてトップレアだったクスィーガンダム。豚に真珠ではありますが、私も持っていました!そんなクスィーがついにアニメ化ということで、思い立って記事に致しました。無事公開されることを祈って、結びとしたいと思います。

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