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機動戦士ガンダム 戦場の絆の思い出を語る。

    まずはじめに、スナガガはオンラインでランキングなどを目指すような熱心なプレイヤーではなかった。サービス開始当初高校生だったスナガガの1学生から1社会人としての思い出話である。

ゲーセンを遊園地に変えた衝撃

  高校生の頃、ガンダムエースを読んでいるととんでもない情報が目に入った。大型のドーム型モニターの中に入り、実際にモビルスーツを操縦しているかのように遊べる「機動戦士ガンダム 戦場の絆」というオーバーテクノロジーなゲームがサービス開始されるというのだ。当時のゲームセンターのゲームと言えば、「連邦VSジオン」などの筐体アーケードゲームが一般的で、最新のゲームでも「機動戦士ガンダム0079カードビルダー」のようなデジタルカードゲームが出てきたぐらいで、大型のドームに入って遊べるなんて遊園地のアトラクションぐらいでしか見たことなかったのだ。

500円の価値は…

  早速遊びに行った高校生の友人とスナガガ。目の当たりにするのは、1プレイ300円2プレイ500円の強気な料金設定だった。正直行ってしまえば30分そこら遊ぶだけで500円飛んでいってしまうのだから、高校生が遊ぶにはコスパが悪かった。しかし一度味わってしまったら、500円以上の価値があると感じてしまう。
  初めてのコックピットの操作感、そして臨場感あるプロジェクターによる投影、そしてなりより当時のインターネットを通してオンライン対戦ができるシューティングなんてオンラインゲームを含めても数えるほどしかなかった。そんな特別な体験を味わえた「戦場の絆」は、ゲームセンターと言う場で味わえる体験の域を超えていた。

スナガガはとても下手でした。

  当時スナガガはどのように遊んでいたかと言うと、プレイ頻度も月に1回ぐらいでお金をためて友人と遊びにくるという感じだった。そのためうまくはなれないし、初期の「戦場の絆」は一年戦争の機体だけが登場していたので、花形であるガンダムやゲルググはプレイ回数をかなり重ねないと手に入れられず、ザクIIやザク・キャノン、途中で手に入ったデザートザクなんかを喜び勇んで使っていた。

  運が良ければ味方にめっちゃ強い人が現れて勝てたり、対戦相手にガンダムが現れると「誰かガンダムを止められんのか!?」「あれが白い悪魔…」なんて言ってアニメのモブになりきりながら負けたりと楽しんでいた。

徐々に疎遠になる絆

  それから数年もすると、PS3やXBOX360など登場しオンラインで対戦できるゲームが増えてきた。かく言うスナガガもバトルフィールドやコールオブデューティーなどそう言ったゲームで遊ぶようになり、わざわざ集まって、戦場の絆をやるというようなことがなくなっていった。
  それでも飲み会の前の時間つぶしなど、友人と集まったときにゲームセンターを見つけると、コックピットに乗り込み出撃をしていた。その頃になるとプレイ料金も安く設定しているところが多くなり、クレーンゲームや筐体ゲームと同じく、なんとなくゲームセンターで遊ぶ選択肢の一つとなっていた。

トドメを刺したのはガンダムオンラインかもしれない。

「戦場の絆」誕生して6年後、ガンダムオンラインと言うパソコン用のオンラインゲームがサービス開始する。「戦場の絆」のような臨場感は味わえないものの、50人対50人という大規模戦闘が可能で、よりリアルな戦場を味わえた。またサービス開始当初は、一年戦争の機体のみが登場しており、その雰囲気はかつての「戦場の絆」に似ており、宇宙世紀0079年の1パイロット感を味わうことが出来た。
  そうなってくるとスナガガも友人もガンダムオンラインのプレイに没頭した。やり込めばそれなりに良いモビルスーツにも乗れたし、うまくなることも出来た。次第に戦場の絆は、スナガガと友人の中では、ガンダムオンラインで良くないという代替の効くものになっていったのである

戦場の絆Ⅱの登場

それからさらには10年後、「戦場の絆」のサービスが終了し「戦場の絆Ⅱ」に生まれ変わるとニュースを見た。すっかり社会人になり、友人とも疎遠になってしまったスナガガは、一人で遊びに行く。ドーム型からモニター型に変わったと聞き、臨場感はあるのか?と不安に思っていたが、以外にも違和感なく遊ぶことが出来た。
  開始から一ヶ月ぐらい、ゲームセンターに週1で「戦場の絆Ⅱ」を遊びに行く。相変わらずプレイは下手で、ザク・キャノンのなるべく迷惑のかからないよう敵拠点を攻撃したり、ドムに乗ってガンダムにシュツルムファウストをぶち当てて撃破すると丸一日ハッピーな気持ちで過ごしたりしていた。
  だがやはり最初の熱が冷めると、ゲームセンターにあるゲームの選択肢の一つと戻ってしまった。そして気づけば2年たちオンラインのサービスが終了、新たな革新的な「戦場の絆」になることはできなかった。いつか後継機が出るのかどうかわからないが、その願いを込めて最後に1プレイしてこようと思うスナガガでした。

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