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【中編】猫山課長著書「銀行マンの凄すぎる掟」出版記念トークイベントレポート

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キャリアデザインを考えるということ


猫山課長:
みなさんに想像してもらいたいんですが、今、手取りの年収が例えば3割減ったとします。
生活できます?
生活水準も下げられないし、見栄もある。
今まで通りの生活ができればいいけどマイナスになっていく。
それが本当に50歳になったら来るんですよ。
その恐怖にゾッとしたなら動き出さないといけない、55歳までに。
やり方は3つ。
1つはもう徹底的に節約して3割減でも生きていける生活水準に落とし続ける。
もう1つは副業でカバーしていく。
あともう1つ、銀行ですと出向して年収の減少をちょっとカバーする。関連会社の取締役とかになるやつですね。
いきなり独立しろとは言いませんが、節約副業出向くらいしかないわけです。どれをチョイスして選び取っていくか、55歳までに考えていかないと、60歳はもうゼロになりますから。

ナカムラ:
それでいうと、今SUNABACOではWEBとか教えてるじゃないですか。
キャリアをちゃんとイメージして作れれば30歳くらいまでにコード書けるようになってればめっちゃ良かったと思いません?

猫山課長:
思いますよ、僕大学生の時サッカーのホームページとか作ってて結構のめり込んでたんですがそこでぱったりやめちゃったんですよね。
キャリアデザインすることを忘れてしまっていました。

ナカムラ:
いわばそれはみんな呪いに見事にかかって、キャリアデザインをするということを忘れてしまった。
人生100年時代って言われ始めていろんなことが厳しくなって、さらに健康で若いまま歳をとるようになって、我々がやらないといけないことは自分のキャリアデザインをちゃんと考えること。
それを求められる多分1番最初の世代なんです。

キャリアをデザインしていく中で、猫山課長って自分の望むものを実現できたわけじゃないですか。どうピボットしてきたか。
まさに副業とか起業とかって非常にリスクなくなってきたんですよね。
DX人材育成講座とかアントレプレナーシップ育成講座を見てもらうとわかるんですが科学的に失敗しづらいメソッドっていっぱいあって。
昔みたいに今日から会社辞めて起業します!とかじゃなくて世の中グラデーションにそういうことをやれるようになってリスク低くやれる。
そこでまずはTwitterを始めたっていうことと、他にも副業を始めたりして自分のキャリアデザインを考えてきた。
そのふと気づいたときに影響力を持ちたい、なのでTwitterを始められたって言われたんですがその時に何かイメージってあったんですか。

猫山課長:
やっぱりまずはフォロワー増やすってことで夢中だったんですけど、基本的にずっと探索をしてた。自分は何ができるかということ。
その時点では自分の人生で何がしたいかっていうのはなかった。ないということに戦慄したっていうのからスタートしたみたいなところがある。
落ち着いてふと自分を俯瞰したら何をやりたいっていうものを持ってない、なんか惨めなおっさんがポツンといたみたいなイメージになるんです。
キラキラしたい、生き生きしたい。
前にnoteでも書いたんですが土日を楽しみにウィークデーを過ごすみたいな人生の過ごし方はこの世に生を受けてあまりにも惨めだと。SNSを見てると強く思いますよね。

ナカムラ:
そうですね。起業家で一緒に仕事している孫 泰藏さん、正義さんの弟さん、彼は東大にいかれたんですが、彼はTHE BLUE HEARTSの『ラインを越えて』にある歌詞
「満員電車の中 くたびれた顔をして 夕刊フジを読みながら 老いぼれていくのはゴメンだ」
あれになるのは嫌だって思ったと。
その時に正義さんがたまたま、ちょっとアメリカ来るかと言われて行って、Yahoo!を立ち上げたジェリー・ヤンに会ってこいつすげえってなってこんなふうになりたい!と思ってYahoo! JAPANを立ち上げたいとジェリー・ヤンを説得したって。
実はYahoo! JAPANの立ち上げは正義さんじゃなくて泰藏さんだったみたいな。
どっちがどっちかは本当はわからないですが。
こんな、夕刊フジを読みながら 老いぼれていくのはゴメンだっていうような奴らが起業家になってタイムラインにいっぱいいる。

猫山課長:
こんな大人、こんなおっさんになりたくないなって若い時にみんな想像があったと思うんです。
それに近くなっていたっていう強烈な恐怖感。

ナカムラ:
もう子供も自立したら「こうあるべきお父さん」像は終わっちゃう。
日本人って大抵そこに集中していくわけです。

猫山課長:
俯瞰しちゃう。時間があるって怖いですね、暇っていかんなと。
自分が見えちゃってどんどん内に内に落ちていく。

ナカムラ:
で、Twitter始めて、田端信太郎と揉めて、バズってってなるわけですね。

猫山課長:
あれは俺が正解だったんですよ、レスバする自信なかったんで言わなかったですけど(笑)

ナカムラ:
そこで田端信太郎から「フォロワー1000人いないやつはゴミ」と。

猫山課長:
そこはなんとか超えて、5000超えてSUNABACOさんに見つけてもらってさらにひと伸びした。
やっぱりそこで僕が不安だったこと、皆さんも一緒かどうかわからないですけど
僕は全然学歴もないし田舎の金融機関でしこしこ働いていただけなんで輝かしいキャリアもないんです。
田舎で「苔中の苔」みたいな生き方を40年やってきた人間が、今更なんかできるかって言われ たらできますかっていう話なんですよね。
そういう思いが積み重なって諦めてきた、いやトライもしてないから諦めてもいない、できると思っていない。
それが人として生きている意味があるのかレベルまで自分のことが嫌いになって。
僕の中でラストチャンスじゃないけど40歳を超えて徹底的に自分を落として、ゴールテープも見えた中でゴールテープをもう一回こう奥の方に押し込むという意味で、田舎のこのどうしようもない平凡な中年がどこまでいけるかっていうゲームが始まった。

ナカムラ:
それでいうとまさに政府がターゲットにしてリスキリングと言っている層はそこなんですよね。

猫山課長:
自分の付加価値を高めていくっていうことを40代でもできるというのは僕は信じてなかったけど、僕が実験台になってみようと。

リスキリングで一番最初に大事なこと-アンラーニング


ナカムラ:
ちなみに、リスキリングで一番最初に大事なことは、猫山さんも今話してる過程で出てきたんですが「アンラーニング」なんです。
自分が正解だと思っていたものをぶち壊す。
普段コンサルしている大企業のおっさんとかはまさにそうなんですけど、自分が偉いと思っている、それをアンラーニングすることなんですよね。
猫山さんは自分で気づいてそこからアンラーニングできている。
そこからピボットして、リスキリングを始めて新しい挑戦をされた。
多くの人がうまくいかないのは、安定した自分のポジション、そんなものはないんですけどそれに執着するから。
それをいかにアンラーニングするかなんです。一番大事なこと。
だから偉いおっさんのままでここに学びにきても基本的にうまくいかないんですよね。
SUNABACOのプログラミングスクールでは僕が初日に話をするんですけど100人に1人くらい「俺分かってんだよ」みたいなおじさんがいる。
「そんなことわかってるから」「目新しい話はなかった」と感想に書いてくるやつがいるんだけど、僕らは人生を変える2ヶ月って言ってるけどそういう人でうまく行った人いないですよ。
多分彼らはどこにいっても『自分は分かってるおじさん』を辞めない限りは新しい人生なんてない。呪いがかかったまんまなんだから。

猫山課長:
その全て分かってるぞおじさんって本当にいるんだけど見てて悲しいのは、自分の会社の中だけで一番わかってるおじさんなだけじゃないですか。

ナカムラ:
もっとすごい、例えば製造業の会社で新しいことしましょうってベンダーから売り込みされてVRを1時間くらい触ったら、それだけでVR知ってるおじさんが誕生。
そのあと本当にVRが好きでいつも触っているような部下がこういうVRを使った製品をと企画書を持っていくわけです、そしたら「俺もねVR知ってるんだよ、お前は全然わかってない」って企画書ポイってするんですよ。市場に近くてtruthに近いのは多分部下の方なのに。
何がだめかっていうと、俺は偉くてなんでも知ってるっていうおじさんが周りからホイホイされて作られてしまうからアンラーニングができないんですよね。
「俺VRについて知らないから教えてくれない?」ってできればプロジェクトうまくいくのに。
実はそこからがスタートで、多分今日にここに来られてる方って、多分猫山さんと一緒で自分は何もない恐怖があってキャリアを何か作らないとというのを思ってこられているからいいんですけど、周りはだいたいそんなもんですよ。
だからアンラーニングできて、新しい自分を踏み出したやつは「勝ち」ですよ。
体感でいくとそっち側の人間は1割いないんじゃない?って思う。
おめでとうございます、勝ち組です!

猫山課長:
そこでやっぱり年齢の壁みたいなものがあるとは思うんですけど、今本当にこのテクノロジーというかSNSとか僕らもやっぱ若くなってる。
昔と比べると同じ年齢でも若くなっているという状態があるので、あんまりこれまでの概念にとらわれず、僕ももうアラフィフですがまだまだ若い気でどんどん発信していけるし、もっと人生変えられるなって思ってるんですよ。実際に変わってもきましたし。

ナカムラ:
で、Xやり始めて人生変わり始めて、その次はnoteを書き始めて。
なぜnoteを書き始めたの。

猫山課長:
やっぱりTwitterってテキストがほぼテキストベースのメディアで、その中でフォロワーが増えてきたってことで僕の思いとか考えを文字に起こすっていうのはある程度価値があるんだなと思ってきて。
Twitterの140文字では伝えきれないことがでてきて、連ツイにしてたんですけどそれのいいねが伸びてて。長文で表現していくのもアリなんじゃないかと気付いて、そこから書き始めました。

ナカムラ:
猫山さんは他にも副業されているんですよね。
太陽光とアパート経営されていて、またFPも持ってらっしゃるということでnoteを書くことで収入に繋げていこうというか、キャリアにつなげていこうというのはどのような道筋を考えられていたんですか。

猫山課長:
記事ひとつひとつに値段つけて販売もできますし、今はメンバーシップで月額料金というのがあるんですが、もともとはアフィリエイトとかそういう広告収入でやっていこうかなという考えもあった。
ただnoteというのが文章を読ませる媒体としてはすごく優れているなという気もしたのでnoteで直接課金してもらってそれを副業にしようと思った。
明確な収入にしていこうという思いがあって、どうしても広告収入だとやっぱり埋もれてしまう。
ガジェット好きなのでガジェット系の発信をしてもSEOとかGoogleのアルゴリズムの変化とかで埋没しちゃうのでそれに対応していくのは向いてないなと。

だから、どんなに検索とかが変わっても見つけてもらえる、指名で僕の何かを見にきてもらうっていう、猫山課長って検索して見にきてもらうのが、僕には合ってました。そのために提供できる価値は文章しかなかった。

ナカムラ:
自分が無価値だと気づいた猫山課長がnoteの発信によって「自分にはこういうことができる」「こういうことが求められている」、探索をして、世間に対して提供できる価値を発信することによって発見し、それを繰り返してユーザーを増やしていったということですね。

猫山課長:
Twitterって実践の連続みたいな。その中で自分の持ってるものをいかに活用するかが大事。
僕は47歳でおっさんで、同世代の気持ちはわかる。他の世代と比べてその人口は多いからマーケットは大きい。
ということは、僕とシンパシー感じてくれる人は割と多い。今の10代と20代と比べるとめちゃくちゃ多いじゃないですか。僕の言葉が届きそうな相手がめちゃくちゃ居るからそこは狙っていくべきだと。
僕が20代とか 10代の子にメッセージをしたとしても届く確率ってとっても低いと思うんですよ。
人口が多いところに生まれたメリットを生かさなきゃいけないし、僕みたいに苔みたいにウジウジしながら頑張って生きてきたサラリーマンもめちゃくちゃ居ると思うんです。
田端信太郎やホリエモンはスーパーレアなわけです、中村さんもスーパーレアです。
そうじゃない人のほうが多い、頑張ってるけどこんなんでいいのかって生きてるおっさんってめちゃくちゃ居る。

ナカムラ:
それでいうと田端信太郎も僕もこうでしか生きられなかったんでどちらかというとポンコツの部類に入る。皆さんみたいなことが出来なかった。
僕はホリエモンも田端信太郎も知ってるしそれ以外の起業家もいっぱい知ってるけどみんな多分それを認識しているんで。イーロンマスクもそう、ちょっとやっぱりおかしくないと無理ですよね。いやちょっとじゃない、だいぶおかしい。普通のことができないんです。
僕は先週9時からのミーティングが三日連続あったんですがストレスで死にそうになりました。
みなさんはそこがちゃんと出来ていて、ちゃんとできる人がちゃんとアンラーニングして新しい自分の価値を探りに行った方がよっぽどいい。
真面目に生きてきた人たちが、Twitterで見た目派手なやつを見て「ああ、同じ世代で出来ていていいなぁ」というのをリアルに感じて、「こんなふうに本当は俺もやりたかったのかもしれない」と。

SUNABACOって実は『元々持ってた自分に気づく場』なんです。
俺は本来こういうことやりたかったけどいつのまにか『何々会社の何々課長』、家では『お父さん』っていう役に飲まれて元々ラブラブだった妻からはATM扱いされて(笑)、俺、なんのために生きているのかなって思った瞬間、アンラーニングが必要なんです。
制限に合わせられる皆さんだからこそ、そのフィットしてきたものに対してアンラーニングしなきゃいけない。
何重にも呪いがかかっていて、何したくてどんな人だったんだっけっていう本来の自分を見失っているんです。
そこで、自由にはちゃめちゃなことやってる人みて「あ、やれるんだ」と。

みなさんにSUNABACOに来てもらって気づいてほしい大事なことは「アンラーニングして生きていけるんだ」ということ。
子供たちにしても「あんな変な大人でも生きていけるんだ、学校いけない僕でも大丈夫なんだ」と感じてもらえること。
それがSUNABACOの価値なんです。
アンラーニングしないと、千と千尋の神隠しの千尋の千尋が名前を奪われたようにみなさんも自分を奪われてしまって世間で言われる『何々会社の何々課長』『誰々ちゃんのお父さん』『何々さんの旦那さん』というものに飲み込まれてしまってふとした瞬間に「俺って何者だっけ」と考えたときに「ああ・・」ってなる。
でもそれがすごく大事で、「本来の自分はこうだったよね」と気づく。

自分が何者であるかに気づいて掛け算をする


猫山課長:
強烈な、前が開けた感。「そうやって生きていってもいいんだ」っていうのを徐々に。
世界は広いし色んな生き方している人がいて、僕は僕の人生しか知らないしこれが正しいと思って生きてきたけど、僕とは真逆の生活をしながらでも元気にツイートしているのを見ると多様性の中で生きていてもいいんだなと、Twitterで交流していく中でわかってくるんですよね。

その中で、『体験』してみないとおそらく次の正解はわからないなと思ったから去年の7月に八代のSUNABACOへ行くことになった。
あれはすごい転機となった。
ネットで初めて会いますっていう人に熊本空港迎えに来てもらうってなって来た車が真っ黒いベンツで「アカン」となったんですが。
僕が『猫山課長』としてこの面を晒した初めての人が中村さんだった。

ナカムラ:
そして車に乗ったら、普段Twitterでは言ってない仕事の話をペラペラ喋られて。
どう見ても詐欺師だと思われるよね。

猫山課長:
僕お金あるアピールしてないし、地方の田舎の金融機関の人間で、騙す必要ないし、心臓とかにもおそらく価値ないし引っ掛ける意味ないやんて。でも熊本空港からの1時間、「アカン」て。
でも八代についてSUNABACO入らせてもらって、かりんさんから優しくビジョン語っていただいてそこで安心したんですよ。

ナカムラ:
そういう今までと全く違う環境にダイブする、それが大事でアンラーニングの一つのポイントなんです。
自分の思っている価値以外の世界に出ること。その機会を自分で作れるというのが実は一番大事なこと。
プランドハップンスタンス理論というんですが、予期した偶然を自分で作っていくことが自分の人生を打ち破る。

猫山課長:
おっしゃる通りで、どんどんダイブしていかないと、やっぱり自分の半径5メートルの範囲の体験では限界がある。
今はネットやSNSで遠くの人と交流しながら繋がりが作りやすいので、そのツテを使って会いにいくということが昔と比べてめちゃくちゃやりやすい。
ナカムラ:
日常の『なんとか銀行のなんとかさん』『お父さん』『旦那』ていう肩書きをはずして、見ず知らずの相手がどうとるかわからない人に初めましてすることが「自分が何者であるか」を思い出す上で一番大事なんです。

猫山課長:
今でも覚えているんですが、初日八代にいったときにバーベキューをしていただいたんですけどそこで座って挨拶をするときに困ったんですよ。
自分を何て紹介したらいいのかわからなかった。
今だったら堂々と猫山課長ですって紹介できるんですけど当時は想定してなかったんです。
猫山課長ってブランドに僕はそこまで自信を持ってなかったし、フォロワーも1万もいってなかったし。
自分のことなんて言ったらいいんだろうって思った時にまず自分の勤務先が出そうになるんですよね、どこそこのなんとかですって。
その時気づく。全て取り去った後に自分をアピールできるというか紹介できるフレーズが何もないって。
これは強烈な体験でした。

ナカムラ:
色んなところで我々はイベントをやっているが、そうやって「俺は何者なんだっけ」というのを思い出す三日間みたいなものを年1でもやると自分の人生が変わるんですよ。

猫山課長:
例えば今日、皆さんとお会いしたときに自分のことをなんて紹介するかっていうところから始まるんですけど、仕事の肩書きとか誰それのお母さんとか地域の役だとかPTAの会長だとかそういったものを取り去った時に、自分を他者に対して何て紹介しますか。
ただの挨拶ならいいんですけど、今後ビジネスに繋げて行ったり関係性を構築する前提で、自分をなんて紹介するか、なんて紹介したいかってことを探していく。
あとは掛け算です。自分が発信したい媒体に、自分の強みを載せて掛け算していく。

ナカムラ:
うちでもWEBを教えているんですが単なるWEB屋さんになっちゃうと非常に不利なんですね。価格競争の波にのまれていく。
そこで大事なことは、自分の得意を見つけてそこに何かを掛け合わせて、『単なるWEB屋さん』じゃなくなることなんですよね。
猫山課長は『単なるTwitterしているおじさん』じゃなく、『Twitterやってる、銀行でそこそこの役席になっている、でもそれを辞めたいと思っていて独立のためにあがいている姿を見せてるおじさん』になったから価値が出た。
皆さんが思っていることや技術に何かを掛け合わせた瞬間にoriginになるんですよね。
絶対的に他の人じゃないoriginになれば、基本的に飯が食いやすい。

猫山課長:
日刊SPA!で連載している中でも言われるのが、ど田舎に住んで体験したことを発信している人はほとんどいないと。都会からみた田舎の評価っていうのはよくあるし、都会の人が都会の話をする、港区の人が港区の話をするっていうのはよくあるけど、田舎に住んでるサラリーマンが田舎のことを都会の人に向けて語るというポジションはないですねと。なのでそのポジションでお願いしますと言われました。
僕の中の発信力、文字発信するのと田舎もんという属性が掛け算になっている。

ナカムラ:
それはすごく大事なことで、マーケティングでいうと「ボリュームゾーンを見失ってはいけない」ということ。
東京を「東京すげぇな」って憧れて常に見ていると東京で売れるものが市場に見えるんですけど、よくよく見ると世間って今治市とか八代市とか10万20万の都市がほとんどなんですよね。
ということは東京での市場なんてごくごく小さい市場だし、世界を市場にみる製品を考えた瞬間に世界中は田舎なんですよ、そっちのほうがある。
大手で製品の会議とかやってると「X世代に受けるものは」みたいな話はよくある。そうじゃないと物は売れないと言われるけど、ちゃんと人口見てくださいよってそこって我々の世代に対して何分の1ですかっていう。
今って音楽が売れなくて90年代のミュージシャンみたいなものがひたすら繰り返されてるのはなんでかというと、音楽業界はそこしかもはや市場になり得るボリュームがないんですよね。
キラキラしたものを考え出すと「X世代がZ世代が」「東京ではこれが流行ってます」とか言い出すやつがいるけどローカルの方が圧倒的なんです。
今、田舎でひと旗揚げようという時我々はめちゃくちゃ有利なんですよね。
東京って基本的に『東京』っていう与えられた価値観にagreeなクリエイターじゃないやつしかいないんですよ。他人に価値観を与えられるダサいやつしかいない。
実は地方ってチャンスに溢れてる。ボリュームゾーンを見るっていうことをしないといけない。

猫山課長:
田舎を味方につけるのが僕の戦略の一つで、「わかる!その気持ち」みたいな。
学びを与えるというよりは共感を与える。
僕のnoteって学びがあるっておっしゃってくれるひともいますが本当はあまりないんです。
どちらかというと共感のほうが強いから「スキ」をしてくださるし読んでくれる。
学びしかないものを見続けるってしんどいと思うんですが共感だったら常に触れたいじゃないですか。

ナカムラ:
実はこれってTwitterをやったりとかマーケティングをやる上でめちゃくちゃ重要で、あまり世界の人が気づいていないことなんですよ。
「TwitterとかSNSのフォロワーを増やすにはどうしたらいいですか」という問いに「誰かの役に立つことを書きましょう」て言われるがあれは間違ってる。
僕がフォロワー増えなくて猫山さんがフォロワー増えていくっていうのはそこで、僕は常に適切に役に立つことを書いているが、猫山さんが言ったようにそれは常に快適ではない。
理路整然と正論を書くから、いけてない自分を見せつけられて辛くなって見たくない。
それよりもSNSは「共感」をちょうどそのレベルに合わせて「わかるよ」っていうことをやったほうが圧倒的に伸びるんですよね。

猫山課長:
もしあなたが、自分は凡人というか普通の人間だと思ったら「普通の人」の気持ちをストレートに出していく、あなたもそうですよねっていうような形での発信がベストだと思う。
だからまず自分が凡人だってことを思わないと多くの凡人には届かないし、俺は違うんだっていうのをアピールしだすと途端に狭くなっちゃうんですよね。
そこが僕の強みだと思ったんですよね。
40年生きてきて、凡人として人生終わるんだっていう恐怖から走り出した。凡人の定義が僕の中にあって、そこからのスタートだっていう一つの腹のくくり方。

ナカムラ:
多分この本を本屋さんが出版しようとした理由って『凡人への共感』ていうところ。
ビジネス書として学びましょう、っていうところではないですよね。
40歳半ばのおっさんの共感ですら市場になって副業に繋がっていくっていう時代になってきているんですよね。

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