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【新刊】海月館水葬夜話【7/17(金)】

集英社オレンジ文庫様から、2020/7/17(金)に新刊【海月館水葬夜話】が発売となります。​


死んでも忘れることのできない後悔は、ありますか?

さまよえる死者の魂を海に還す。
そんな家に生まれた幼馴染の男女が、死者の後悔を紐解く短編連作。
切ない物語が好き、幼馴染同士の執着が好き、という方に、特におすすめです。(もちろん、そうでなくても楽しめるよう書いたので、ご興味あればお迎えいただけると嬉しいです)

タイトルの【海月館水葬夜話(くらげかんすいそうやわ)】は、私からいくつか候補を挙げさせていただき、編集さんと相談して決めました。余談ですが、【水葬】には、主人公とヒーロー(※幼馴染)の関係性を踏まえて【水槽】の意味もかけています。

※4歳差の幼馴染。家族より近しかった親戚のお兄さんと妹分(ハトコ)。恋人。関係性が重なりに重なって、お互いに重たくて巨大な感情を抱いています。愛情と憎悪は限りなく近しく、ともすれば同じものかもしれない。

前作【ガーデン・オブ・フェアリーテイル】から、約2年(!)ぶりのオリジナル商業作品。映画【サヨナラまでの30分】のノベライズをひとつ担当させていただきましたし、その他にも、いつもどおり何かしら書いていた2年だったのですが、オリジナル作品では長らく良い御報告できずにいました。

今回、新しい物語をお届けできること、とても嬉しく思っています。
業界の片隅でひっそり息をしながら(そして、定期的に息絶えたと疑われる)、ときに打ちのめされつつ、なんとか続けさせていただいた6年でした。たくさんのあたたかい御言葉をいただいた6年でもありました。また、公募時代から、ずっと背中を押してくださった方々も本当にありがとうございます。

商業作家としてお仕事することが、小説書き始めた頃からの大事な夢でした。夢の続きが見られますように、そのための努力が許されますように、と祈りながら書いていた日々のなか、読者様、友人、編集様をはじめとして、心を砕いてくださった方々、応援してくださった方々がいらっしゃった。そのことを忘れずに、今後も書き続けたいと思います。

いつも応援してくださる皆様、親身になってくださった編集さま、編集部様、お忙しいところ装画を担当してくださった青藤様、デザイナー様、この物語に携わってくださったすべての方々に御礼申し上げます。

個人的には、読者の方がどう受け止めてくださるか、作者の入る隙間はないと思っています。ただ、既刊と変わらず、優しさや愛のある物語でありますように、と祈りながら書きました。

今まで好きになってくださった方に楽しんでもらいながら、より多くの新しい読者さんにもお会いできると良いですね、と編集さまと話していた物語です。お久しぶりの方にも、はじめましての読者さんにも、お会いできますように。

気に入っていただけたら、編集部様宛に、御葉書、お手紙などいただけると嬉しいです、とても。

〒101-8050
東京都千代田区一ツ橋2-5-10
集英社オレンジ文庫編集部 気付
東堂 燦

このご時世なので、ご無理は言えませんが……!! ご興味あれば、お早めにお迎えいただけると、いろいろ嬉しいことに繋がるのかな、と思っております。

海月館水葬夜話、どうか届くものがありますように。


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