《あらすじ》 十歳のとき、わたしは池のほとりで笑う人魚と出逢った。 祖母が住む山奥の土地に一夏預けられ、寂しさでいっぱいだったわたしの、幻のような話し相手だった。 十年が経って、都内で暮らすわたしは祖母の訃報を聞く。 祖母の死を口実に、わたしは人魚に会うため、再びその土地を訪れた。異様な雰囲気の漂う土地と、親戚たちを気味悪く思いながらも、わたしは人魚と再会した。 同時に思い出す。 十歳の時に交わした約束。不老不死を願う親族に閉じ込められた彼を、海に帰してあげること。 親族を手
2022年春の物語が、ともに発売から1か月以上経ったので、御礼と、まとめを少しだけ。 3月刊【それは春に散りゆく恋だった】 桜 × 恋愛 × タイムリープ 薄紅の花咲く季節を知らず、初恋の人は死んだ。何度でも繰り返す、この恋が成就するまで。 現代もの。幼馴染の死から始まる、巻き戻る3月の物語です。 装画:わみず 様。夢のように美しい春の絵が目印。 柔らかな光、優しい桜の花、主人公の表情、隅々まで美しくて大好きです。 もし出版できるのなら、作中の季節が良いね、と編集様
2014/10/31 デビュー文庫「薔薇に雨」が発売しました。 少し早いですが、11月から作家生活7年目(!)になります。少女小説/ファンタジー/ライト文芸/ノベライズ、色々書かせていただきながら、6年が経ちました。 応援してくださった皆様、ありがとうございます。 6年目を振り返りますと、はじめての映画ノベライズ、オリジナル【海月館水葬夜話】と、2冊ほど商業文庫の御仕事をさせていただきました。 ノベライズは、今までと少し違う御仕事だったのですが、ご縁いただいて嬉しかったで
9/21(月)開催、エアコミティアに参加します。 9/21(月)11:00頃~ BOOTHさんにて通販開始予定。 ※「あんしんBOOTHパック」にて発送します。 当日、Twitterアカウント(@sun_todo)にて、通販ページをご案内します。 今年はイベントに参加できず、もしかしたら来年も怪しいので、当面は不定期の通販になりそうです。 イベント頒布価格と異なりますので、ご承知のうえで、ご検討いただけると幸いです。(※BOOTHさんの手数料変更、発送準備にかかるコスト等
【海月館水葬夜話】2020/7/17(金)発売 集英社オレンジ文庫様 発売から約1か月が経ちました。 お手に取ってくださった読者さま、告知にお力添えしてくださった方々、ありがとうございました! 本編に、作者のあとがきが存在しない(※基本的に、あとがきのないレーベルさん)ので、noteさんの方に少し書かせていただきます。 死んでも忘れることのできない後悔は、ありますか?さまよえる死者の魂を海に還す。 そんな家に生まれた幼馴染の男女が、死者の後悔を紐解く物語でした。 あらすじ
集英社オレンジ文庫様から、2020/7/17(金)に新刊【海月館水葬夜話】が発売となります。 死んでも忘れることのできない後悔は、ありますか? さまよえる死者の魂を海に還す。 そんな家に生まれた幼馴染の男女が、死者の後悔を紐解く短編連作。 切ない物語が好き、幼馴染同士の執着が好き、という方に、特におすすめです。(もちろん、そうでなくても楽しめるよう書いたので、ご興味あればお迎えいただけると嬉しいです) タイトルの【海月館水葬夜話(くらげかんすいそうやわ)】は、私からいく
TwitterやHPでは、時折、作品紹介しますが、noteさんでは、商業作品既刊やWEB小説を紹介する機会なかったので。 正直なところ、現在の時世で、明るく楽しい気持ちになれない物語を紹介することを、かつてないほど悩んでいました。愛のある物語でありますように、と祈っておりますが、すべての物語が「明るく楽しく」ではなく「暗く切なく」といった雰囲気です。 ただ、そういった作品でも、日々の糧にしてくださる方がいるかもしれないので、手軽に購入/アクセスできるものを中心に纏めました
1月21日、誕生日です。27歳になりました。 個人的には、27歳になれたこと、とても嬉しく思っています。 小説を書き始めたのが、13、14歳の頃でした。 なので、27歳からの日々は、人生の半分以上、小説を書いて過ごしていることになるのかな、と。 いつか、情熱が尽きるのではないか。 いつか、掌からすべて零れていってしまうのではないか。 そんな風に怯えていたこともありますが、人生の半分以上も書き続けることができたなら、きっと、この先もずっと書いていられる。 私自身が、そう信
2019年が終わりますね。本年もお世話になりました。 気づいたら大晦日。振り返ってみると、今年もいろいろな出来事がありました。 オリジナル商業作品はありませんでしたが、いつもとは少し違うお仕事(映画ノベライズ)にも挑戦させていただきました。 また、気力体力と相談しながらでしたが、個人サイトも動かすことができました。 【商業作品】素敵な物語に関わらせていただき、とても光栄に思っています。 映画を楽しんでもらうための一助となれたら、嬉しく思います。 【個人サイト】◆春告姫
2014/10/31 5年前の今日が、デビュー文庫である「薔薇に雨」の発売日でした。 雑誌でも御仕事させていただいたので、商業作家としては5年半くらいなのですが、その間の御仕事は以下のとおり。 ◆2018 8月21日 オレンジ文庫8月刊 『ガーデン・オブ・フェアリーテイル 造園家と緑を枯らす少女』画:友風子様 2月23日 WebマガジンCobalt 『白鷹の花嫁』扉絵:茂吉様 ◆2016 12月1日 コバルト文庫12月刊 『湖城の魔王と異界の少女 睡
2018.2.26~3.30、WebマガジンCobalt様で連載していた『白鷹の花嫁(異世界転移 × アラビアに恋愛FT)』について、本編の個人サイト再掲が完了しました。 → 本編は「こちら」から ※HP内の目次ページに飛びます 4年前、自分をかばった兄を事故で亡くしてから、自分を責めつづけてきた少女・陽菜は、ふとしたことで見知らぬ世界に迷い込んでしまう。 偶然、片翼を失った《砂漠》の魔王・カマルに拾われ、その歌声を愛でられた陽菜は、生き延びるため、自らカマルの「奴隷」に
現在、2018.2.26~3.30、WebマガジンCobalt様で連載していた『白鷹の花嫁』について、個人サイトに再掲しているところです。 もともと文庫化等の予定なかった物語なのですが、何とかできないかしら、未練のある物語でもあります。気に入ってくださったら、RT等で他の方にご紹介いただいたり、御言葉やお手紙いただけると嬉しいです。 ◆白鷹の花嫁(異世界トリップ×アラビアン恋愛FT) 眠れない魔王と、彼のために子守唄を歌う女子高生。 月の美しい《砂漠》の国を舞台に、過去に
2018.2.26~3.30、WebマガジンCobalt様で連載していた『白鷹の花嫁』について、個人サイト『羊の瞳』に再掲します。毎週末更新(連載)予定。 異世界転移 × アラビアン恋愛FT 4年前、自分をかばった兄を事故で亡くしてから、自分を責めつづけてきた少女・陽菜は、ふとしたことで見知らぬ世界に迷い込んでしまう。 偶然、片翼を失った《砂漠》の魔王・カマルに拾われ、その歌声を愛でられた陽菜は、生き延びるため、自らカマルの「奴隷」になることを選ぶ。 異形の魔族た
数年前、某所にて。 「お手紙いただくと泣いちゃうくらい嬉しい」とお知り合いに零したことあるのですが、いまも昔も変わらないなあ、という話です。 お手紙、インターネット上でいただいた感想等、嬉しく拝読しています。 ありがとうございます、という気持ちでいっぱいなのですが、 なんだか半分も伝えきれていない気がしたので、この場を借りて。 時折、編集部様宛にお手紙やお葉書いただくことがあります。 インターネット上でも、Web拍手やTwitter等で御言葉いただくことがあり、 本当に幸
はじめましての方も、お久しぶりの方も、東堂 燦(トウドウ サン)と申します。 『薔薇に雨』という作品で、2013年度ノベル大賞佳作をいただき、 出版界の片隅でひっそり息をしている小説家です。 ファンタジー、少女小説、キャラクター文芸も少し。 ◆既刊 ガーデン・オブ・フェアリーテイル(オレンジ文庫様) 薔薇に雨、魔女の赤い太陽、湖城の魔王と異界の少女(コバルト文庫様) 商業以外では、不定期にweb小説更新、一次創作同人誌を作成しています。 作風は「明るく楽しく」という