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妹の話①


妹の名誉を傷つけたくないので、
細かくは記事にしてきませんでしたが、

最近は、発達障害について、
いろいろな視点が持たれているので、

妹と過ごしてきた中で、
発達障害という枠をなく
一人の人間として見てきた経験から、
何かの気づきになるかもしれない……

そう思い、妹と私について
もう少し書いてみたいと思いました!



私の経験からすると、偏りがあることは、
確かに困り事は多いのだと思う!

でも、偏りは、
誰の中にもあるもので
だたの強弱なだけだと思う……

もちろんそれが
明らかに社会的に弊害となっているならば
考えていかなければならないが、

偏りがあっても
その困り感の度合いは、多かれ少なかれ
他の誰もが出逢うことがあるかもしれないものならば、
それは、豊な人生を生きている環境にいると、

そう言えるのではないだろうか?

昔も今も、子どもを育てることの本質は
変わらないように思う!


心を育て
他者とのつながりをもつ

その子自身の良さを見る
その子自身の知恵と力をつける


私の経験からは、そう感じます……



妹は、今で言えば
発達障害やグレーな状態だったように思います
(私も含め)


妹の小さい頃の写真には
オムツがパンパンになった写真がある
当時はおしめ(布おむつ)で、
動けないほど大きくお尻に巻かれていた

それを見て、母は、
「大量のおしっこをするから、おしめが、
1枚では足らなくて、たくさんつけていた」
「おしめが取れるのも遅かった」
と話していた


幼稚園の頃は、
母は三女のお世話で忙しく、
妹は幼稚園や外では、大人しくしゃべらず
家では思い通りに行かないと
ギャン泣き、大暴れをしていた

いつも犬のぬいぐるみを抱いて
肌身離さずに持っていた
ぬいぐるみは汚くて、
目玉が取れかかっても、
鼻がえぐれてワタが出ても、
ボロボロクタクタな犬のぬいぐるみを
「かわいいわんこちゃん」と名付け
小学校低学年まで身につけていた
(学校には持って行かないでいられた)

母は妹のことを
内弁慶
天邪鬼
癇癪もち(かんの虫がいる)
愛情が足りなくてかわいそうな子
と言って、
育ての難しさに
いつも妹の言いなりになってしまっていた

かんの虫がいるからと
何やら、美味しい
栄養ドロップのようなゼリー
(肝油ドロップ)を与えていた

薬と言われていたけど
妹だけズルいと
私も時々もらっていた


小学校の低学年の頃は、
とても酷かった……
外では内弁慶なので、
家で大暴れ!

ちょっと嫌なことがあると
ものすごい力いっぱい
髪の毛を引っ張る
叩く
噛む
三女は小さいので
やられるのは、いつも私

髪の毛がゴッソリと抜けるほど
引っ張られる
歯形がくっきり、血が出るほど、
噛まれる
グーでガンガン頭や体を
殴られる

妹の機嫌が悪くなるのを恐れる母
あなたが謝っておきなさい!

悪くないのに?
被害受けているのは私なのに?😭

私の気持ちには一切触れずに、
一刻も妹の機嫌を悪くさせないように
だけをする母……

やってはいけないことを
伝えることもするが、
全く耳に入らない妹

プライドが高く
負けを嫌い
ごめんなさいが言えない

ゲームをやっても
負けると大暴れ……
妹を勝たせるように
ゲームをするので
つまらない……

いつだって、負けるが勝ちと
私は言われ
いつでも譲り
いつでも謝ることを
させられた
(負けるが勝ち、この言葉がとても嫌い)


なんなんだ?
この家族は?


そんな激しい妹が
使っている毛布は
端がボッロボロに壊れている

怒りに任せ泣きわめいて、
毛布を噛み、
ギリギリと歯を食いしばり、
手では毛布を力一杯引っ張って、
ビリビリと何度も引きちぎった跡だ!



父は厳しくて怖かった
母も優しくなくて怖かった
妹も凶暴で怖かった

私は一人黙って
感情も思考ものみこむ……


暴れているのを見ていると
あなたも手伝いなさい!と言われ
妹をなだめる手伝いをする

でも手足が出るので
いつも被害を被る


小学校の高学年からは
妹は友達との交流も増え
危害を加えることが少なくなった
(外では別人)
内気で大人しく
アカ抜けていない子だった

妹は斜視で
小学校低学年の時から
アイパッチをつけ
分厚いメガネをかけていた
それをよくからかわれていて
とても嫌がっていた
性格も見た目も可愛くないと捉え
それが妹のコンプレックスとなっていた

出来のいい姉

どこに行っても
姉を引き合いに出され
比較される

「あなたのお姉さんは〜」
「お姉さんは〇〇で」

中学ではもっと比較される
優秀な姉を持って
誇らしい反面
劣等感を感じずにはいられない

妹が抱えていた、苦しさだ


でも、親は違っていた
妹には妹の良さがある

好きなことをしなさい!

何か自信となるものを与えたい
これが、親の考えだった

だから、妹は
自由に好きなことをしていた
やりたいと言うものをすぐにやらせてもらえた

絵を描きたい!
小学校3年の頃から教室に通っていた

お芝居をしたい!
中学で劇団に入った


私はそれがとても羨ましかった

私は、やりたいことをさせて貰えなかった
バレエをやりたい、ピアノをやりたい
芝居をやりたい、わたしがお願いするのは
させてもらえなかった……

やりたいものは全て否定、却下、
あなたには勉強があるでしょ!
あの子には何もないのよ!

そんな風に言う親だった……


妹だけズルい
なぜ妹は自由で
私には自由がないのか?
何度も訴え、悔しい思いをした……

私にだって、私の感情も考えもある!
そこには気がつかない両親……

そんな私の姿を、妹は嘲笑う

泣いてやんの〜
カッコ悪〜
ださ〜〜
ケタケタと笑う

妹は人を馬鹿にすることを楽しむ
なんて性格の悪い嫌なやつなんだと
何度も思った

でも、性格が歪みすぎていて
妹は本当にこのままで大丈夫なんだろうか?
幼心にそんな心配も持っていた……


(続く)




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