家系図

母方の家系図の記録がある。

従兄弟が昔の資料などの整理をしていた。
古い写真など、いろいろ懐かしいものを
知らせてくれて、
平成に新しく刊行した家系図の一部を
写真で送ってくれた。

刊行された時に、抜粋をコピーで貰っていたけど。
本になってるのを見たのは初めてだった。

表紙には大きな家紋入り、
宗家監修と立派に書かれてあった。
こんな風に大切に綴られ保管しているなんて、
すごいなと感心させられた。

ご先祖様はどこか遠い人で、
想像する機会なんてあまりない。

自分のルーツを知れるってすごいな。
子どものような気持ちで心が踊った。

どこまで遡れるのだろう……

従兄弟が言うには、
先祖は武士と話していたけど……

帰省していた娘は、
そんな話は何も知らないはずだが、
ある時、突然に、

「ちゃんとした家系図を見たことないから、
一度でいいから見てみたい」

急にそんなことを言い出した。
勘が良いのか？
タイミングよくて驚いた。

コピーとか写真だけど、あるよ！

そう言うと、

「え！そうなの！？」
「見たい！」

目をキラキラとさせて、
夜に一緒に、その系図を見始めた。

私は見たことあったけど、
サラッと流して、へぇ〜と思うくらいだったが、

娘は、興味深々に、
系図を辿って追っている。

この人はどういう人だろう？
ネットで調べてみたり、
少しばかり、歴史が好きな娘。

歴史の背景を辿りながら、
楽しそうに調べている。

「え！？ネットで出て来た！」

「うそ！」

と、私も驚いて、急に興味が湧き出した。

「え、じゃこの人は誰？」
「調べてみよう」

「この人に仕えていて…」

謎を解き明かすように、ワクワクしていた。

歴史が苦手な私までも、戦国の歴史を探った。
謎を解き明そうと夢中になって……

先祖が誰か？

辿ることは、歴史の背景を追うことになって、
歴史を学んでいるかのように、
知っている歴史を懐かしみながら、
知らなかった歴史を知る。

昔の物語を楽しく感じた。

歴史は苦手。
でも、戦国の話は好きだった。
歴史は好きじゃないけど、
戦国武将の本を好んで読むこともあった。

歴史って楽しいな♪

思ってみれば、
意外と歴史の話は好きだったな。
何が嫌に感じていたのかな？
暗記だけが嫌だったのかな笑

歴史がわかって、嬉しい気持ちになった。

系図の途中、解明できないこともあって、
あれこれと探して、夜中まで続けた。

娘と夢中になっていた。

遠い遠い昔の中に、
自分の先祖がいたんだな……

夢のような、物語のような、
実感は湧かない、不思議な感覚。

それがまた面白い！

歴史に思い馳せ
娘と楽しんだ、夏の日のこと……

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〜歴史〜

自分の始まりを知る。

歴史上の人物のエピソードを知る。

出会いと別れ、時代の移り変わり、
背景を辿り、時を超えて、
ここまで来たんだな……

想像つかないけど、
記録された文字と歴史を辿って、
そう在ることを知る。

ルーツ

先祖に思い馳せ
畏敬の念を抱いて

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・・お読みいただきありがとうございます・・

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