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安部公房の『箱男』を映画化?

1986年に小説を読んだ。
その後に日テレの『電波少年』が1年間20代の無名タレントを「箱男」にして道行く人との交流を撮影して放送した。毎週見入ってしまった。
小説の物語と違ったのはそこに観察者であるテレビカメラが介在した事だ。小説より多くの驚きと感動があったと記憶している。
しかし一人の人間を箱に監禁して番組化など、人権無視で今なら絶対許されない。

同番組はタレントのなすびさんを監禁して懸賞生活を強要し、彼を精神疾患に追い込んだ犯罪番組だった。
主犯はプロデューサーの土屋敏男だった。
彼の犯罪を問う者は局内にも局外にもいなかった。

そして今、当時から変わらぬ狂った放送倫理感を持った日本テレビは、大谷選手のプライバシー暴露取材を理由にドジャースから取材禁止を宣告されている。

そんな現象が起きたことを知っている観客がいる中で、今『箱男』をエンタテイメントとして映画化する?
どんな脚色がなされているのか、全く想像がつかない。

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