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『乱』Bカメラの上田正治さんに『Life work of Akira Kurosawa』90分版を見て頂きました。「これは是非アメリカの友人カメラマンに見せたいね」

 昨日の土曜日5月28日に国立映画アーカイブのロビーで待ち合わせ、早速お会いして英語版60分のブルーレイをお渡ししました。
「どんな映画を撮られた方ですか?」と尋ねると、
ヴィルモス・スィグモンド。
スピルバーグ監督の『未知との遭遇』やロバートデニーロが主演した『ディア・ハンター』の撮影監督だよ」
「えー!2本とも大好きな映画です!
その方に観てもらえるなんて、凄いことです。スピルバーグ監督に繋がるかもしれない。ありがとうございます」
 『乱』や『峠』に出演された俳優の櫻井勝さんと三人で銀座のビールバーに移動、色々なお話を上田さんに伺いました。

 一番驚いたのが『影武者』『乱』『夢』『八月の狂詩曲』『まあだだよ』の撮影現場における黒澤監督との関係でした。
 「Aカメラだった斉藤孝雄さんやCカメラの中井朝一さんには撮影の指示が黒澤監督から頻繁に出ていたが、自分への注文は一切なかった。自由に撮らせてくれた」とのことでした。
 「合戦シーンだけでなく、芝居のシーンの撮影ポジションやカメラワークの指示もなかったなんて信じられません。
 まさにドキュメンタリーの撮影方式ですね!
 『Life work of Akira Kurosawa』には監督から上田さんに注文が出る場面がありましたが」
 「あれは驚いたね。あんなに話してたのは忘れてた」
 
 たっぷりたっぷり3時間、ここには書けない、日本映画の歴史的裏話やハリウッドの撮影方式との違いなどを一杯聞くことが出来ました。
 ありがとうございました。

 

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