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「ただ"描く"だけではない」背景イラストの仕事とは

背景イラストレーター 角田 佳菜子

大学卒業後スマホゲーム会社で背景イラストレーターとして従事、2020年にサムザップに入社。『ロンドン迷宮譚』の背景イラストを担当後、現在は『呪術廻戦 ファントムパレード』の背景イラストを担当し、月に20~30枚のイラストを仕上げている。

-サムザップに入社したきっかけや、業務委託から契約社員になられた経緯を教えてください

前の会社で同僚だった方がサムザップに入社し、その方に紹介いただいて私も入社しました。背景イラスト制作の経験を活かせる会社がよかったので、迷いなく入社を決めました。
前の会社では正社員で働いていましたが、その会社が倒産してしまい、その経験から正社員で働くことに囚われていなかったため、サムザップへの入社時も業務委託契約で勤務していました。ただ、入社して3年ほど経った頃に、正社員へのお声がけをしてもらい、より仕事の幅を広げていきたいと思ったので社員化へのチャレンジを決めました。

-入社してから感じた会社のいいところを教えてください

話しやすく穏やかな方が多いなと感じます。リリース前など忙しい時期であっても、穏やかな雰囲気で業務ができますし、こちらの相談事に協力してくれる体制がありがたいです。例えば、ゲームプランナーの方から依頼があってイラストを制作するという流れであっても、一方的な依頼で終わることなく、ミーティングを組み、話し合いの場を設け、こちらの意図を汲み取ってくれます。コミュニケーションを取りながら作業できるので、とても動きやすいです。
あと、大きなIPの作品のゲームに携わることができたことも私にとってはとてもいい経験だなと思います。もともと好きな作品でしたし、その世界のイラストを描くというのは本当に貴重で忘れられない経験です。

-今までで一番印象に残っている仕事内容は何ですか

『呪術廻戦』の原作でも描かれていない花御の領域展開をイラストに描き起こしたことです。監修会を通して、原作元の集英社様やアニメの製作委員会の方々と相談を重ねながら制作を進めていきました。いくつかパターンを作成し、どれが一番イメージに近いかなどをチェックいただいたのですが、お返事をいただくまでのドキドキしたあの時間は忘れられません。

花御の領域展開をイメージしたイラスト

-働いていてやりがいを感じるときはどんなときですか

SNSなどでゲーム内の背景イラストに注目されている発言を見かけたときは嬉しくなります。「ファンパレ 背景」などで検索をかけて、つい意見を見にいくこともあります(笑)『呪術廻戦 ファントムパレード』のオリジナルストーリーでは福岡を舞台としているのですが、背景イラストで描いている場所を見つけに聖地巡礼をしているユーザーの方もいたり、ゲームを楽しむきっかけにも繋がっていることが嬉しいです。

福岡の街を舞台に描いたイラスト

-背景イラストを描くにあたり苦労した点などはありますか

その土地や時間帯などによって背景内に描く木の種類や形などの特徴が違うので、細部もしっかりと調べてから描くようにしています。あとは実際にある土地や街を参考に描くときは、行ける範囲であればロケハンをすることもあります。ただ、時系列によっては建物が変わっていたりするので、そのような変化もきちんと反映できるように下調べをすることを意識しています。

-今後の目標や挑戦したいことなどはありますか

サムザップのサービスを支えられる、背景イラストのプロフェッショナルになりたいです。
そのために、背景イラストをただ描けるということだけではなく、3Dの技術も勉強していきたいと思っています。担当した背景イラストは3D担当の方に動かしてもらっています。私も同じ目線でブラッシュアップできるように、3D技術の知識を身につけて、より精度が高いイラストを作成できるようにしていけるようにしていきたいと思っています。


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