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雪解けと父の因果

最近はこのご時世で仕事もリモートワーク的なものの比率が高まりまして、pcの前にいることが増えました。

そうするとですね、BGM的にyoutubeに触れる時間も必然的に増えるわけです笑

そこで気になったタイトルが
「細野晴臣 坂本龍一 【雪解け】」

聞いてみると、たぶん20年ぐらい前のラジオの1コマのようで、

まあ、簡単にいうと、散開あたりの細野さんと教授のなんとなくの不和が、解けてきた感じのお話でした。

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そのときの細野さんの語りがなかなかに深くて。
(抜粋しながら概要を追います)



細野(以下:細)「教授はよくつっかかってきたよね。あれはファザコンなんだよ。お父さん怖かったでしょ?」

坂本(以下:教)「怖かった。畏怖ではなく恐怖」


細「お父さんにつっかかったことあるの??」

教「40歳を超えたあたりに。まあ、つい最近だなあ笑」




ここで25年弱前の話だと合点がいく。
話は続く。
ここから、刺さる話になっていく。




「そっから大人になったんだよ。父を超えると大人になる。」

教「遅いよ、だから笑」

細「でも越えられない人もいるから。親の因果を断ち切れない人のほうが多い。90%」

細「やっぱり。ぼくYMOで一番年上で父親みたいな立場だったじゃない?だからつっかかってきたんだよ。うっとおしいていうか。」


(言葉は勝手に自己編集。申し訳ない。いい空気感なので、ぜひ聞いていただきたく思います。)

なるほど。疑似反抗期的な話のようです。
本当の父は恐怖だけど、似た世代を仮想父親として、つっかかる。わかる話。

でもここで刺さったのは、父の因果。


少し自分の話をします。

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もう10年以上前、父と母が夫婦喧嘩をしてました。

それまで、父の存在は、とても大好きなんだけど、それ以上に強くて怖い存在で。
イタズラしたら、風呂に投げ込まれたことがあるほど笑

そんな父と母の夫婦喧嘩に、はじめて、口をだしました。
しかも怒鳴り込んで。歳にして22、23あたり。

今思えば、あの時、あの瞬間に、自分は、父の因果を断ち切ろうとしたんだと思います。

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程なくして、父は仕事の最中に心筋梗塞的なもので、死んでしまいました。7年前のこと。
ちなみに怒鳴り込んだことと死因はなにも関係ないです笑

結婚前に死んでしまったので、息子の姿を見せられなかったとか、後悔がないと言えば嘘になりますが、

少しホッとした部分も正直に言えばあるのです。


それは、強い父が強い父のイメージのまま、いなくなったこと。
怒鳴り込んだあたりから、ボケてよぼよぼになる父を想像して、不安になったことが多々ありました。


その現実と向き合う前に、強い父でさよならできて。
なおかつ、父につっかかって、因果を断ち切ろうとすることもできた。(そしてそれを意識化できていることも)

これは、ある意味で幸運だったのかもしれないな、とも思ったわけです。

細野さんと教授のお話を聞いて。


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怒鳴り込んだとき、あのときの父は、どんなきもちだったかなあ、とたまに思うんです。

びっくりはしただろうけど、少しだけ喜んでいてくれたら嬉しいんだけど。それは楽観的すぎるかなあ。

そして、息子が、ぼくとの因果を断ち切れるようになってほしいなあ、とも。

そんなことを思ったyoutube。
リモートワーク。

(ちなみに写真は区切りでいれてるだけなので、本文とは関係ないです笑)

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