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すもも荘でのくらし-2021Winter-きこさんの場合

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「木のこ」での風景

相馬 蕗子(きこ)さんの場合

大町⇔乗鞍:のりくら自然保育『木のこ』&すもも荘 管理人の乗鞍暮らしってどんなスケジュール?私生活24時間をうかがいました。

2020年4月にすもも荘でのくらしをスタート

長野県白馬生まれ大町育ちの、きこさん。乗鞍へは2016年冬に移り住み、「乗鞍で暮らしながら、ゆたかな自然にいだかれてのびのびと過ごせる子どもの居場所をつくりたい!」と住まい&保育活動拠点探しを開始。偶然の出会いが重なり、すもも荘の淑恵さんから話を聞いて住まいと活動拠点を決めました。

しかし2020年はコロナ禍の影響を受け、建物の改築やリフォームなどハード面の整備が遅れてしまいます。イベントや集客活動は全面禁止。ソフト面もハード面も暗雲垂れ込める中でも持ち前の元気さと前向きさで楽しい方・面白い方にどんどん動くのがきこさんのすてきなところ。「木のこ」の活動をしながら、淑恵さんセツさん他、たくさんの人たちと協力してトイレやお風呂、薪ストーブなどハード面の環境を整えつつ、新しい住人さんたちを迎えています!四季を通してくらした乗鞍すもも荘での生活は、どんなルーティンで流れているのでしょうか。

一日のながれ

◎とある平日

7:00 起床(部屋の気温は0~5℃です、外気はマイナスです)
部屋のストーブをつけて身支度を整えます

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7:30 朝ごはん:ご飯、味噌汁(大根、れんこん、まいたけ、かつぶし)
8:00 洗濯(洗濯は4~5日に1回くらいの頻度かな)
9:00 昨日届いた薪をMegさんと一緒に定位置に運んで(ゆうべは雨っぽい牡丹雪だったので)

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10:30 コーヒーを飲みながら保育の事務仕事
12:00 ランチ(ときどき蕎麦屋さんへ美味しい乗鞍の蕎麦を食べに)

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13:00 ゲストハウス雷鳥へ出勤(エンジンは3分前にかけます)〜雷鳥でお風呂

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20:00 帰宅(外気温マイナス5℃)家に薪を運んでストーブに火を点け、手を洗う
20:30 夕飯(ご飯、味噌汁、納豆、みかん)
22:30 就寝
(午前中、乗鞍のおとなり奈川で自主保育に行く日もあります)

◎『木のこ』の1日 主に週末(終日保育:9:00~17:00)(平日:14:30~18:00)

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9:00 お預かり 森で雪遊び&散歩
10:00 おやつ&雪遊び
12:00 お昼ごはん
14:00 お昼寝
15:00 おやつ&雪遊び
17:00 お迎え

◎Special Day!! 乗鞍という立地ならではの朝の上高地トレッキング

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6:30 出発
8:30 クロカンの板で滑り歩き
青い空、穂高岳が大正池にくっきりと映りこむ!霧氷が樹々について、田代池に着く頃に日の出を迎えてキラキラと徐々に溶けていく…
12:30 帰宅
天気予報を見て前日に「行こう」と決めたら行けちゃう距離に住んでるって、すごい贅沢!

くらしの中で感じること

乗鞍にはコンビニ、スーパー、総合病院など生活に必要とされている便利なものがありません。でもこの不便さが好きなんです。すぐ目の前で美味しいものや魅力的なものを見たら、どうしても欲しくなって手軽に買ってしまう。何もないと自分でつくろうとする。どうやってつくろうか考える。この過程がとても心地いい。そして意外と今目の前に「ある」ということに意識が向くのです。病院がないと心配になりますが、ないからこそ病気にならないように健康に気を遣うようになる。

すもも荘の大切なキーワードは「余白」。街暮らしは便利だけど「余裕」があんまりないなと感じたり、窮屈に感じたりしたら乗鞍の自然に触れてゆっくり空気を吸ってみる。自然は、凝り固まった頭と身体をゆるめてくれる。もう少し自由にしていいよ、もう少し心のままに動いていいよと囁いてくれてるよう。そして創造力も生まれてくる。強制とかではなく、自分から「これやりたい、やってみたい」と動ける大人と子どもが増えたら、世の中もっとハッピーで心地よく生きていけるんじゃないかな。
すもも荘は現在稼働しているスペースが敷地全体の半分くらい。これを全部フル活用できるようになったらいいな。今は物置になっちゃってる部屋を個室のワークスペースにするとか、元お風呂場を広いランドリースペースにするとか。想像するのが楽しい。淑恵さんの描くアーティストレジデンス、一緒に実現したいです。

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自然保育木のこは「仕事」というより一緒に過ごす大切な場所

『木のこ』では素の自分になれたらいいな、と思って一緒に過ごしています。勉強や学習は本来「面白いもの」「もっと知りたい」「ワクワク」するもの。強制され続けた子どもたちが素の自分を出して「やりたい」「やってみたい」ことをちょっとお手伝い、見守る立場でいたいです。一緒に遊ぶのが本当に楽しい!子どもたちの想像力って、すごい。それを知って一緒に創造していく過程にものすごくワクワクうれしくなって、笑顔がこぼれます。

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親御さんと子どもたちの間で、家族で過ごす一日のうち、ちょっとでもゆったり話せる時間とか、のんびりできる空間を持てたら、日々のギスギスした感情や心が、ふわっとあたたかくなって明日の活力につながるはず。

そのための「木のこ」「すもも荘」「乗鞍」「私」でありたい。ひとりひとりが余白をもてる、エネルギーを思い切り消費&充電できる、心が満たされる居場所づくりをしていきたい。その一人として私自身も余白をもったくらしを続けていきたいです。

わたしの好きな時間

すもも荘の暮らしで好きな過ごし方は、美味しいコーヒーを淹れて、薪ストーブにあたりながら児童書を読むこと。コーヒー豆を焙煎する過程を見せてもらったんですが、15-20分ほどの焙煎時間の間に香りと豆の色や大きさが変わっていく姿に感動。その日からより一層美味しさを感じながら飲んでいます。焙煎直後よりも少し置いた数日後が一番美味しいんだそうですよ。

蕗子(@fukiko2)より

暮らしの中での一コマ

■食品や日用品の買い出しは週1〜2回。車で片道1時間程のスーパーやホームセンターへ行ったり、通販も上手に使っています。

■キャッシュレス化がすすんでます
ほとんど現金持たない生活です。支払いや振込などはネットバンキングがほとんど、立地的にATMでお金をおろせる場所が近くに少ないこともありますが、生活していて現金を使うことがほとんどありません。

■街と乗鞍とで身につけるもの
冬は車の中にスニーカーを乗せています。スノーブーツのまま市内に行くのはちょっと…かといって乗鞍内はスニーカーで雪道は歩けないので、車降りる時に履き替えます。すもも荘の中では、タイツ、ウールの靴下とスリッパを履きます(とにかく足元を温める!)。4月まではダウンジャケット、6月までは薄いフリース、お盆に半袖、その後すぐ長袖って感じの衣替えです。街の服装と山くらしの服装は違います!笑

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屋外で心を放てる環境!春に向けてぽかぽかした日が増えてきて外にどんどん飛び出して行きたくなる。

Original article:すもも荘でのくらし official siteから転記

Interviewer:chie
Special Thanks:きこさん
画像提供:きこさん、Unsplash

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