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お盆のおはなし

沖縄のお盆は、ウンケー(お迎え)ナカビー(中日)ウークイ(お見送り)の3日間あるんだけど、

うちの地元は、ナカビーの日はエイサーの道ジュネー(踊りと、太鼓叩きながら道を歩いていく)はやらないのよね。ほとんどの地域ではやってるみたいだけど。

たまたまその日仕事で、バス通勤してたから、バス停から歩いて帰ってた。

ナカビーって特にやることがないから、(親戚が集まるのはだいたいウークイの日)通りもしーんとしてて。私の住んでるとこかなり田舎なもんで、なかなか暗い。

夜7時過ぎ頃だったかな。

たまたまかもしれないけど、ほーんとに誰にも会わない。公民館のそば通って、公園突き抜けて、やがて家につくっていうころに

左肩をトントン

ってされた。

もうしっかり叩かれたのよ、絶対。2回トントンって。

かるーく私の肩の高さを叩けるって大人なはずだけど、振り返っても誰もいない。

ただ暗い道がそこにあるだけ。

お盆は浮かばれない霊がウヨウヨしてるとは聞いたことあったけど、色んなことで頭の中パニック。霊なのか!?いや、霊触れるのか?イタズラなのか?

でもそこには遠目にぼんやりと街灯のあかりがある暗い道。誰もいないし、隠れるようなところなんてない。

肩にしっかり叩かれた感触が残ってるから

怖すぎて、家まで猛ダッシュ。

玄関がちゃがちゃしながら鍵開けて、ちょうどお母さんが台所仕事してたから、

私「塩!塩取ってー!!!」

母「何?どーしたの」

私「いーから!!!!」

ついてきてたらいけない。そればっかり考えて肩と背中のほうから後ろにむかって、塩まき散らして家に入りました。

あれは怖かった。



お金という、回り回って巡り巡る縁。あなたのもとにも、幸せな気持ちで戻っていきますように。