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【千夜閃冊/二冊目】メディチ・インパクト

創造性の研究

どうも。夏樹です。10月にリリース予定のコンテンツのためにメディチ・インパクトを再読している。

これ結構、僕の好きな本なのだ。

ひと言で言うと、「発明・創造性・イノベーションは作れる」ということを過去の事例研究的に論証した内容。

著者のヨハンソンはwikiさんによるとこんな人。

Frans Johanssonは、スウェーデン系アメリカ人の作家、起業家、講演者です。「メディチ効果」の語源となった著書「メディチ効果」の著者。彼はまた、私生活とビジネスにおける幸運とセレンディピティの役割について論じた 2012 年の本、The Click Momentの著者でもあります。[3]彼は現在、多様性を通じてイノベーションを促進するコンサルタント会社であるメディチ グループの CEO を務めています。[4]
Johansson は、多様性、革新性、創造性のトピックに関する権威と見なされており、各トピックのビジネス イベントや会議で講演を行ってきました。[5]彼は全国メディアや、Black Enterprise、Diversity Executive、Anderson Cooper 360°、CNBC の The Business of Innovationなどの出版物に出演しています。[6] [7] [8]

出典:wiki


まぁその内容だけど、
目次を見れば大体わかると思われ。(笑)

第一部 交差点
1章 イノベーションの生まれる場所
2章 交差点が生まれるとき
第二部 メディチ・エフェクトを生み出す
3章 垣根を取り払う
4章 連想のバリアを壊す
5章 偶発的な概念の組み合わせ
6章 偶発的な組み合わせを見つける
7章 アイデアの爆発に火をつける
8章 爆発をわがものにする
第三部 交差的アイデアを形にする
9章 失敗を乗り越えて実行せよ
10章 決してひるまず、成功へと前進する
11章 既存のネットワークから飛び出す
12章 ネットワークからの脱却
13章 リスクを引き受け、不安に打ち克つ
14章 公平な目でリスクを測る
15章 交差点に踏み込め

『メディチ・インパクト』ランダムハウス講談社


簡単にまとめると、前述のとおり「イノベーションの起こし方」なんだが、よもやすると事例紹介ばかりが目立ち、抽象的な法則化が弱かったように思う。

普通は「具体性が乏しい」とか「抽象的」「観念的すぎる」という批判がよく出ると思うけど、僕としては反対の印象。

それというのも、メディチ・インパクトの事例はいいんだけど、抽象化しようとしたときに、

・いかにして先入観を取り払うのか。
・いかにしてアイディアを作るのか。
・いかにしてアイディアを実現させるか。

という点で考えている。

・・・いや、待って。
それって普通やん・・・?というか。(笑)



ましてや実現させるための方法においては

・恐れずすすめ
・偶発性のあるアイディアを組み合わせろ
・アイディアを爆発させろ
・リスクを恐れるな


とか、変に精神論か!とか抽象的なんだか具体的なんだか┐(´∀`)┌ヤレヤレと言いたくなるモンも入ってきて結論を見失ったようにも見える。(笑)


とはいえね。

そんな迷走したように見えるこの研究だけどそれでも価値が高いのは、事例研究として確かにそれは「メディチ・インパクトだ」と思わせるものを集めたり、言及している。

ただ、残念ながら一般化(抽象化・法則化)のセンスがイマイチだったということだと思う。

そしてそのことを差し引いても読む価値はある。なぜなら本書を読みながら脳内で著者と議論し、著者とは異なる一般化・法則化をすればいい話なのだ。

そんな意味で本書はとても有益だ。

そう、イノベーションは起こせる。

それも、意図的に。少なくともそのことは確信できるようになるだろう。

ま。そんな話でしたとさ。


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