孤独と自由

切なさを諦めて、
愛しさをあげつらい、
悲しみを拗らせる。

溜め息を破り捨てて、
微笑みをしまい込み、
戸惑いを取りこぼす。

喜びを打ちのめし、
渇望を放置して、
琴線を逆撫でる。

あなたは、毎日、どのようにして、
自分を繋ぎ止めていますか。

輝きが腐敗する音を奏でる。
夕焼けから涼しい匂いがする。

瞬きが反転して、見えてくるものは何ですか。
耳を塞いでも、聴こえてくる声はありますか。

一人だから、自由は美味しい。
独りだけど、自由は美味しい?

境界線を蹴飛ばす覚悟もないのに、                    逢いにきたの?
無責任は飼い慣らすものだと、                           誰に習いましたか?

赦されようだなんて思っていない。
…いったい誰に?

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