一旦、草たわしで挫折する話。千里の道も一歩から、試行錯誤して道は開けてゆくのさ。

自然に優しい草たわしを使い始めて、最初は快適でございました。
ほんとに油汚れに強いし、ごしごし擦ってもなべ底を傷つける気遣いはいらなさそうだし、第一、夏の庭から無尽蔵に刈って来れるんだから都合がいいじゃあありませんかっ。
おまけに使い捨て状態で、脂で汚れたら、そのままコンポスト用のゴミ箱へ。使い捨てしてすら全く良心の呵責なし。心もお財布も健康そのもの。
嗚呼、なんて素晴らしいんだ草たわし！

で、ちょっと多めに刈ってきて、バルコニーにまとめて置いて
必要になったらそこから取って来て丸めて、…、と。

２、３回目までの青々しい草の時には気づきませんでしたが、

刈った草が、枯れて、と言うか熟れて、と言うか、
多分、穂の部分が種を放出する状態になって

まあ、驚きましたとも。

まるで生き物！

ちょっと目を離すと、バルコニーの網戸から、果敢に室内侵入を試みる、草たわしの申し子たちっ( ﾟДﾟ)

備蓄の草はビニールで覆って、糸状の種は集めても、集めても、次から次へと、どこからどう飛んでくるのか、と訝しく思うほどの
果敢にキッチン侵入を試みてきます。

こんな形になっていて
先端の尖ったところが物凄く固い針になっていて
うっかり触ると、物凄く痛い！( ﾟДﾟ)

草たわしにしようと思って、草を丸めようにも、もう、この針が手に刺さって、どうにもなりません。

厚手のビニール手袋もやすやすと、この針は貫通してしまいます。

毎日、毎日、この針状の草たわしの材料になるはずだった繊維状の草の種子と戦って戦って、( ;∀;)
まるで、本当に、この家を乗っ取ってやろう、とすら狙っていそうな種子の動きに戦慄さえ覚えました。( ﾟДﾟ)
BGMはJAWSかヒッチコックの鳥です。

大自然の生命力と、その野生を、街中のキッチンに持ち込んで
油汚れなどを削り取らせようとした愚かな人間（←私をね）嘲笑うかのようです。

なんちゃて！(*'▽')

と、言うことで、
最初に見つけた、この繊維状の雑草君とは
草たわしと人間と言う関係では上手く反りが合わないようですので

一旦、草たわしを挫折して、他の草たわし向きの草を改めて探すことにしました。慌てることはないのです。夏の庭には数えきれないほどの雑草が生えていて、ついぞ途切れることなく次から次へと背丈や葉を伸ばし続けているんですから。
きっと、中には、草たわしになってやっても良い、と言ってくれる草もいてくれることでしょう。共生出来る草を見つけて参りましょう。

全ての友人たちに健康と幸運を！