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「コクリコ坂から」名作ですよね。Netflixでジブリ作品が見放題なんです@トルコ

今日も今日とて日が暮れて、夕飯お腹いっぱい食べて、のんびりしてましたが、思いついて「コクリコ坂から」を再見しました。

先週、日本の地上波でも放映されていたはずですから
観た人も多かったんじゃないでしょうか?

トルコのNetflixではスタジオジブリ作品が3月から見放題で
そうなってから貪るように全部視聴しましたが
今日は思いついて「コクリコ坂から」を再度見ました。
いやあ、何度見てもいいなぁ、沁みるなぁ。

時代は、私たちの親世代のニッポンなんだけど
アノ頃は時間の進み方が今よりもずっとゆっくりだったから
私が物心ついた頃でも十分に、この時代と地続きだったことが感じられるんですよね。

肉屋の店先のショーケースや、電車のペンキの感じの質感とか
新橋駅の高架下から地下鉄の入り口までの空気感とか

それよりなにより
私に琴線に触れ捲くるのは、当時の若者のとっぽさ、と言うか
気障で気負った必死さと、その真っ当な熱さ

私の母校は都立上野高校(以下、上高)で、私が入学した当時でも、学園紛争の時に立てこもった部室棟が現役で、日常の部室ではあったけど、壁には、15年前の高校生が大学生を真似てアジったカナ釘文字の落書きがそのまま残っていて
リアルに60年代が目の前にありました。

上高は、大学紛争当時、大学生たちと連動して行動を共にした都立6校の内の一つで、そのお蔭で私の在学当時もまだ、校則も、制服も、生徒会もありませんでした。
(たった一つのルールが下駄履き禁止、でした。)
自主自律がモットーで自由で、先生方の中には上高出身の方も多く
○○先生、と呼ばせてくれず、名前に「さん付け」で呼ばせてた先生も何人かいらっしゃいました。
多分、その先生方はこの「コクリコ坂から」の世界を上高で生きたんだろうな、と思ったりしたのでした。

高校生だった私の愛読書が「赤ずきんちゃん気を付けて」シリーズ3部作

まさに、大学紛争当時の高校生が主人公。
薫くんに恋してしまっている時代にズレた高校生だったのです。
(好きすぎて、著者の庄司薫氏<ピアニスト中村紘子さんの旦那様ですよ>に熱烈なファンレターを送って返信のはがきを頂戴したこともあります。)

そんな私に「コクリコ坂から」が響かない訳ないですよね。

上高では、生徒会が無かったので、
学校行事は、毎回、有志が集まって学校行事の原案を作って
全校集会で3分の2の支持を得て、公式に実行委員会とならない限り
学校側と交渉する権利がありませんでした。
実行委員会が承認されない場合は、体育祭も文化祭も催行出来ない仕組みだったのです。
めっちゃ、面倒くさく、且つ、行事催行が困難なシステムでした。
だいたい全校集会も、その時点では学校側からは正式なイベントとして認定されない以上、放課後に学校施設の使用許可を取って、
授業が終わってから全校生徒を講堂に集めないといけないのです。
貴重な放課後を各部活の練習を休みにして貰って、帰宅部の生徒に校門で全校集会への参加を呼びかけ
(しかも、そこでの強制は一切禁止でした)
全校生徒の4分3の出席がないと全校集会も成立しないので有志は必死で呼びかけるんですが、行事(体育祭や文化祭)に興味のない生徒も多く
放課後の時間に集まって貰うのは、本当に本当に大変だったんです。

私の高校一年生の時は、その全校集会が成立せず、文化祭が出来ませんでした。たった3年間しかない高校生活で文化祭が中止って、めっちゃ大変な事態でした。今思えば、それほどインパクトのある事態だったからこそ、大きな学びをありましたけどね。本当に先生方、全く放任でしたね、あの頃の先生方。文化祭中止になっても。

全校集会が紛糾することも頻繁で
まさに、映画の中の様な世界で私も、3年生の時に、先輩方を真似て集会の議事を乗っ取っての「マイクジャック」なんて言う蛮行もしでかしました。
あの頃の仲間とは今でも心のどっかで繋がっている様な気がします。

自分たちが、全く追い付いていない感

全然なっていない感

青臭くて、みっともなくて、ニセモノ臭くて、格好悪い、と

当時は、思い込んでいたんだけど
なんか、50過ぎて「コクリコ坂から」観てたら
時代は違っても、私たちも、なんか、ちゃんと青春してたなぁ、と
やっと、アノ頃の自分達を肯定出来るような気がして来ました。

「自由を考える有志集団」と言う仲間がいたんですが
毎日遅くまで学校に残って、それこそガリ版刷りとかやってましたよね。
照れくさくて、卒業してからは、そのまんまですが
次、日本に帰った時に、あの仲間が集まったら、どんな話をするんだろうな、と妄想が湧いた夏の終わりの、おじゃぴぃでした。

今日も、YouTube動画アップしました。
良かったら見てね!

全ての友人たちに健康と幸運を!

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