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トルコの高原で遊んだ2泊3日とドネーションツーリズムと言う新しい世界③

カフラマンマラシュのヤイラの宿泊施設に智恵子さんと到着しました。
カッパドキアから車で4時間半の距離でした。
maaaruについては、事前にWebサイトのトルコ語版を見ていただいていたので、現地の商工会議所の若手グループの長の方とも話は早かったのです。

問題は、
今までmaaaruがドネーションツアーを実施してきた何ヶ国かの国々は
基本、物価が日本に比べて安く、maaaruの掲げる予算の線引き一口一校百万円でも、かなりなレベルで「支援」の形が組めるものの
今や欧米各国に肩を並べるレベルでインフレが進むトルコではmaaaruの予算では出来ることがかなり限られてしまいます。
maaaruの理念に見合う、価値ある支援の形をトルコ🇹🇷でどうしたら実現出来るのか、と言う模索から始まりました。

カフラマンマラシュの県としての規模でお話をすると
何口か総合すれば、高校に図書館や放課後用のなんらかの施設が作れるのでは無いか、と言う案も出ていたのですが
それではmaaaruのドネーションツアーの形に添えません。
あくまでも、一口百万円で一校に一人の支援者が担当していく形で今まで素晴らしい実績を残してきてくれているのです。
既に、たくさんの成功したプロジェクト実績のあるmaaaruです。
その経験値から生み出されてきている、線引きやルールに最大限の敬意が必要です。物価が高いからといって、maaaru自体の決まり事を曲げるわけにはいきません。
カフラマンマラシュの街は、ありとあらゆる場所が工事中で
震災以降、学校なども再開していますが、校舎と教室はあるものの
圧倒的に子供達のアクティビティを満たす施設が不足しています。
しかし、なんらかに施設を「建設」レベルで携わるには予算が足りません。

現地の商工会議所の若手メンバーは震災時にも、率先して救助や支援に奔走してきた現場の方々ばかりです。
彼らからの声としては、外国のしかも「日本」の方々が「我々の!」復興に
関心を寄せてくれている、と言うだけで
大きなエンパワーメントになるのは必然で、形ではない、と言ってくれますが、それじゃあ、おじゃぴぃ的に腹落ちしないんです。

三方一両得のあのピカ!っと光った形を実現したいんでございます。

そんなこんなでミーティングをしていると
ヤイラ村のオーナーでもあるセルハンさんから、こんな話がありました。
マラシュの市街地ではないけれども
マラシュ県の中にアンドゥルンと言う市があって人口2万人規模のそれなりの「市」なんだけれども、トルコ国内の行政区的に最も税収の低い市、下から3番目の貧しい市で
市内にまともに地場産業がないせいで、男手のほとんどが出稼ぎに出ている街がある、と。
その街は、学校を出たら、街を出て外で働くことが当たり前なので、だからこそ、外で戦えるほどに頑張らなければならない。
そう言う空気の中、子供達が物凄く頑張るし、市をあげて「子供の未来こそが市の未来」と言う概念を共有していて、大変優秀な人材をトルコ中に輩出している街なのだ、とおっしゃる。
そこの街に日本から子供へ向けての「支援」が入るのは、とても親和性が高い気がする、と。
しかも、市街地の様な大規模な要望じゃない形できめ細やかな対応ができるのでは無いか、と。

また、ピカ!っと頭の上にランプが点灯しました!

すでに打ち合わせは夜11時を過ぎようと言う真夜中近くになってしました。

善は急げ、で
その場で、商工会議所のメンバーがアンドゥルンの市長に直電を掛けます。
こんな夜の時間に市長(人口2万人の市の市長ってそれなりの立場の方ですよ💦)に直電って😳
で、出るし、市長。
で、翌日、忙しいのだけれども、朝の8時半なら市長室でお会いすることが出来ます、と即答するし💦
ぜひ!伺わせてください、とこちらもその場でお願いしました。

この時点でワタシも智恵子さんも、結構あわあわ💦してきましたが
この幸運の前髪は掴まねば、とも感じていました。

④に続く。

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