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過去さえも変えていけるのかもしれない

社会人になって2年と5ヶ月が過ぎた!早いもので25歳。
自分の好きなことや心が動くことのみに突き動かされていた大学生の時は、自分が黒いスーツを着て、決められた時間に出社して、決められたことをするなんて、絶対にできないと思っていた。だから就職活動も、社会人になることも遠ざけたかったのだけれど、それでも「社会」を知りたい、飛び込んでみたいという気持ちがそれに勝り、自分なりに就活をしてみた。その結果、行きたいと心から思った会社は1社のみ。たまたま、ウェディングの会社だった。そこに入社して、今3年目。

最初は想像以上に辛かったことの方が多くて、その時を生きるのに必死だったけれど、3年目にしてやっと一周した感覚がある。
世の中はいろんな正義があって、理不尽だと思うことも理解に苦しむことも沢山ある。そんな中でも、美しいことや綺麗なこと心が動くことも沢山ある。「真っ白いままでいるんじゃなくて、黒を知ってから、白を出す力が本物だよ」と言われた意味が今なら理解できる。
そんな今だから、今の自分の感覚や感じていることを残しておきたいと思えるようになった。2年5ヶ月ぶりに、昔の自分に「ただいま」を言っている気持ち。


過去というものについて

結婚式という人生の節目に関わる仕事をしていて思うこと。それは、変えられるのは未来だけじゃなくて、過去さえも変えられるかもしれないということ。
これまで伝えられなかった想いを伝える瞬間。
大切な人や大好きな人に囲まれて、こんなにも自分が愛されてきたということに初めて気づいた時。
自分以上に誰かの幸せを願うということ。
それがその人にとってどんな意味を持つのか、その人の人生にとってどんな影響があるのか。そんな瞬間を日々目の当たりにしてきて、人が変えられるのは未来だけじゃないんだなと思う。過去だって変えていける力がある。

祝福の色

結婚式というと、ピンク一色でhappyしかないように一般的には見えていると思う。けれど、「祝福」は一色じゃない、と私は思う。
誰だってこれまでの人生で、白も黒も青も赤も、なんとも言えない色が沢山沢山ある。それを振り返って紐解いていくこと。
そうすると、自分は一人で生きてきたんじゃないことに気づく。そうして形作ってくれた人をお互いお呼びして、感謝や愛や今まで伝えられなかった想い、そういうものを伝えていくことで、自分が自分の人生でよかった。この人が生まれてきてくれて、出会えて、パートナーになれてよかった。そんな風に思えるのが結婚式だと思う。
色んな色が混ざり合って、それが美しい。

だから、結局、私は結婚式のお手伝いをしたいというより、大切な人との時間を通して、自分の色をちょっと美しいと思えたり、一人じゃないと思えたり、明日を生きてみたいと思えたり、そんな時間をつくりたい。そんな時間が、人生を必ず支えてくれるし豊かにしてくれる。心の底から魂が震えて、美しくて、人間に生まれてよかった!くらいに思える時間をもっと届けていきたいと思う。


結婚式っていう名前じゃなくていい

私のお仕事は、たまたま結婚式という名前が付いているだけで、「結婚式」じゃなくてもいい。
自分とは異なる人とともに人生を歩むと決めた時(節目)に、これまでの人生を振り返って愛情に気づき、想いを伝えるという、時間。

この時間にはとてもとても大きな可能性があるし、何より、私はこの時間が大好き。大好きだから、一人でも多くの人にそんな時間を過ごしてもらいたい!

自分には何ができるか、考えていこう。


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