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さかなのこ 映画感想 性別なんて関係ない

さかなクンの自叙伝を原作を元に映画化
子ども時代から大人へ 魚が好きなまま成長したさかなクンの半生を描く

何故主演の性別が女性?と公開時に思っていた
勝手にファンタジーと決めつけていた(大反省)

始まってすぐに性別は関係ないという文字が出て来る

あえてミー坊(さかなクン)を演じるのは子供時代から女の子である
どういうこと?と観ていたが、なるほど性別のことは気にせずに最後まで鑑賞できた

さかなクンの性別が今と違っていても、魚博士として世間に認められて、人気者になったというのも示唆しているのだろうか

それには周囲に理解者がいるかどうか、ここが大きなポイントになっていると思う

まずさかなクンは学生時代から勉強が出来ないと本作でハッキリと描かれている
先生にも大学行くにはこの成績じゃダメと言われている場面
しかし母はそれでもいいじゃないですか、と返す
さかなクンが魚を大好きな気持ち これを否定せずに、見守り続けたこと
ここがとても大きい
もし魚のことばかり考えずに勉強しなさいと言っていたら、今のさかなクンはいなかったわけだ

最後の最後に明かされる母の「実はね」に、それでも受け入れてくれた大きな愛情
これにはとても感動しました

子ども時代に出会っていた友人達
ヒヨ ずっといいやつ ミー坊の為に怒ったり、もっと周囲に知ってもらいたいと手を貸してくれる 
モモコ あのままでいても良かったはずなのに、あえて家を出た ミー坊のことを思ういい子
総長 初登場時に絡まれるかと想ったらずっといいやつだった
籾山 ミー坊と出会い人生変わった ラストで総長と一緒にテレビを見ているシーンで泣いた

バイト先の海人さんといい、優しい人達ばかり

もちろん出会った人すべてが優しいとは思っていない
博士?大人になっても?と笑った人がいたように、全員が善人ではないと思う

しかしミー坊は「普通ってなに?わかんない」と好きな魚のことだけを考える
それで正解なんだと教えてくれる

敬遠していたのを大反省

傑作です オススメ


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