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羊毛フェルトの比重 高森美由紀 読書感想

手芸店に勤める紬は店のディスプレイは自腹、それを作っている間は食事や金をたかりに来る彼氏に意味のないものとして馬鹿にされている
モヤモヤが募る日々の中、店に飾ったフェルトを盗む子供を見付ける


なんとも苦しい物語
柔らかい書き方だけど、店はブラックだし人間関係はギスギスだし、おまけに彼氏はいない方がマシな存在

お金を貸して
次返さない

この彼氏いる? 

さらに紬がフェルトのマスコットを作っている間もなんでそんなものをとチクチク攻撃してくる
いや、お前の家じゃねえだろ

そのままアイロンぶつけて追い返してやってと何度思ったことか

それが最後まで続くから結構ストレスが溜まる

こいつには貸した金返せともっと追い込んでやってもいいくらいなんだが。

人が楽しそうにやっていることに水を差してくるのは恋人でも家族でも友達でも「良い存在」ではない  むしろ切るべき それを教えてくれる一冊

やりたいことを見付け、もしかしたら上手くいかない未来になるかもしれない
しかしチャレンジしたいと思ったらやるべきなんだと。
本当に最後の最後は前向きになれるので、そこに到達して良かった。

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