ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンス 読書感想
映画→本の順番なので湿地帯の風景を浮かべながら読むことが出来た
登場人物達も映画で演じていた人達の顏で想像出来るので、すんなり入り込める
映画と違って逮捕してからの回想、でなかった
事件が起きる、回想、事件を追う刑事たち、回想、というように逮捕はかなり後だった
裁判ものとして読もうとしたら逮捕されたのは最後の方だった
映画と違う部分はたくさんあって読むとそうなのかと発見があって面白い
湿地帯に住む人達は元々弾かれた人達で、カイアが一人で暮らしているから差別していたんじゃないこと
雑貨屋夫婦は映画では婦人の親切から始まったけど、実際は店に出ていた旦那さんからだったこと
お父さんはお金さえあれば勉強も出来ていた、カイアもその子供だから学ぶ機会に恵まれていたら出来る子だったこと
色々と映画で説明不足だったのが本書を読んで納得できた
そして映画と本書を読んでもやっぱりテイトが悪かったなと思う
見付かるかもしれないあれをそのままにしたのは、テイトへのメッセージかもしれない
サスペンスではなくカイアという湿地に生きる少女の生き方を綴った物語
あれ、こいつおかしくない?の直感はいつも正しい
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