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地獄の警備員 映画感想 ロッカーの恐怖

黒沢清監督の作品
孤独のグルメでお馴染み松重さんがなんと恐怖の警備員役をやっている
ヒロインはなんの落ち度もなくただいるだけで、この警備員に目を付けられてしまう

冒頭で相撲取りが兄弟子と愛人を殺して、精神鑑定の結果釈放されたというのをタクシーの運転手から聞かされる
なんでそんな不気味な話をした?
しかもフロントガラス割れているし

出て来る登場人物もおかしな人ばかりでセクハラ上司も気持ち悪い
この役をあの大杉漣さんがやっているのも驚き
いきなりズボンを脱ぎ始める。この時通報しておけば惨劇は逆に免れたかもしれない。

さらに新しい課というだけで、ヒロインがそこの課ですって名乗ってもいい加減なことを言うな!と怒鳴るおじさん
昭和ってこんな空気なの?
全体的に漂う嫌な雰囲気がまた不気味

そんな中で新しくやってきた警備員の松重さんが人を殺しまくっていく

やり方も元相撲取りという設定で力任せなものが多く、
ロッカーに閉じ込めて、潰すというやり方はかなり斬新
いや、そんな風に血が出る?とは思うけど、演出として怖い

最後までこの警備員の目的も何もわからない

ただこれまで数多くのホラー映画に出て来た様々なキャラクター
それに対する黒沢清監督なりのアンサーかもしれない

こんな人いるわけがないと思っている
でも存在する
理解は出来ないけど、いるんだというのだけはわかった

これ洋画なら生死不明にして続編のパターンだけれど、きちんと終わっているので安心できる

絶対に死亡しているかと思っていた人も生きていてよかったけど、担架に乗せてあげて。

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