これでよろしくて？　川上弘美　読書感想

なんとなく今の状態に？状態の菜月
記念日好きの夫の光　ダブルベッドが好きな光　義母の言うことに対して菜月は嫌みたいだよと勝手に言ってしまう光
晴れない気持ちの中、結婚前に付き合っていた元彼の母　土井と出会う
土井母は菜月を「これでよろしくて？同好会」に誘う
怪しく思いつつも連絡して同好会に参加することを決める
恋愛や嫁姑・家族・親子　同好会で議題を語りながら食事をする
これは女子会なのだ

夫の光に対してもやもやが止まらない

もしかして菜月は家を出て行くのかも？と思ったらそういう話ではない
好き放題する義妹や義母　まったく諫めない夫
家族の外にいるような感覚の菜月がこれはなんなのか、理解していく話

さっきまで嫁姑の話でシリアスに突入しそうだったよね、から同好会の議題で盛り上がり霧散していく

いくらでもやろうと思ったら暗い話に突入して救われない展開になっていただろう
それを回避して始終同好会でぐだぐだ会話して、あれ、なんかそんな悩むものでもなかった？という空気になる

こういう本、「で、何が言いたいの？」っていう人がとても嫌いそう

何が言いたいの？じゃなくありのまま受け止めてよ　こういう話なんだって。

何が言いたいの？を知りたいのなら、自分で考えてください。