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いちばん悲しい まさきとしか 読書感想

始まりは刺殺された中年男性の死体から。
何か所か刺されて怨恨絡みと思われた。
身元から男は名前を偽って家庭とは別の女性と関係を持っていたことが判明する。
当然疑われる愛人だがアリバイがあった。
犯人は一体誰なのか。捜査は難航していく。

作中での台詞でもあるように女・女・女が出て来る
誰一人共感できるような人がいないのもすごい
男も出て来るけどパワハラ・差別発言もすごくて実写化したらクレームがきそうな発言の嵐

愛人のいう位置だが偽名を使われて付き合っていた真由美の緒見込みが激し込すぎて、いや最初に奥さんと別居(これも嘘)って言っていたよね?となる
嫌がらせをしてやろうと執念燃やすのを他のことに向けてくれってうんざりするが、この後は真由美が小物に思えるほどの恐ろしくておぞましい人物が登場する

夫を殺された杏子も自分が可哀想、真由美も自分が可哀想、不満でいっぱいな人達だらけの中、いちばん悲しいのはだれか。

意外な犯人が浮かび上がり物語が終わるとき、強い信念でいる母親には勝てないのかと力が抜けた

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