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偽りの春 降田天 読書感想

犯人視点から始まり狩野という警官に追い詰められていく短編集
犯人が最初から開示されていて、実はという結末があり面白い

狩野が有能過ぎる この人なら逃げたニシキヘビもすぐ捕まえそう。

鎖された赤
記憶の中にある部屋に監禁された赤い着物を着た少女の映像を実行しようとする男の話
狩野の勘が冴え無事逮捕するが、この動機に隠されていたのが、というのが不気味

偽りの春
 優しくしたかっただけなのに切ない

名前のない薔薇
恋愛小説にも思える 偽りじゃ幸せになれない 今度は本物の幸せを。

見知らぬ親友
脅されていると感じてもおかしくないような頼み事。距離感がわからないっていうのも納得。
最後の章に繋がるプロローグ的な話でもある


サロメの遺言
狩野の過去がわかる最終章
ネジが外れた天才メンヘラに取りつかれたらろくなことないとよくわかる。実行しちゃいけないけどこんなのにへばりつかれたのが不運すぎる。
狩野は優秀だから上の立場へ戻ってほしいが地域の交番で今後も活躍していくんだろうな。
街の平和に一役買う。そういう人も必要。



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