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ありえないほどうるさいオルゴール店 瀧羽麻子 読書感想

静かな場所にひっそりと開いているオルゴール店
あなたの心の中に流れている曲もオルゴールに出来ます
ちょっと不思議なお店の短編集

読んだ後に優しい気持ちになれる本

タイトルとは反対に静かなオルゴールの音が響いてくる感覚
何がありえないほどうるさいのか、終盤の話で明かされる

とはいえこの店主の話はほぼメインではなく、さらっと流される

あくまでもメインはオルゴール店に立ち寄った客達のそれぞれの物語

悩んだり立ち止まったり、そんな人達に響く心の音

店主と関わりのあるおかっぱちゃんの恋がどうなったのか
ほぼ書かれていないけど最後の短編で、もしかして、と思わせる演出が良い
これこれはこうなんだ!と全て説明するのではなく、そっと察する感じ

好きなのは「おそろい」
バンド活動していた子達がそれぞれ就職を決める中で、バンドの夢を追って行こうって言ったじゃんと主張していた一人とすれ違ってしまう
彼女達が手にしたオルゴールは。

素敵なドラマです。


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