番外編:夫婦実例vol.1【わさび夫とその姑の話②考察編】
前回に引き続き、今日も
夫婦実例vol.1【わさび夫とその姑の話②】をもとに、
今日は、「考察」をお伝えしたいと思います。
この話を読む前に、ぜひ夫婦実例vol.1【わさび夫とその姑の話①】を読んで下さい。今日のお話がよくわかると思います。
1.この夫婦に足りないもの
前回のお話を読んでいただいて、お分かりだと思いますが、この夫婦に圧倒的に足りないものは何でしょうか?
それは、「夫の妻(A子さん)に対する配慮と、妻を尊重する姿勢」です。
✔ 忙しい妻に対してかける言葉が、夫の自分本位な欲望
✔ 夫の実家を引き合いに出して、妻に同じようにするよう強要
✔ 夫の家族から妻を守らず、無関心
つまり、この夫は
自分の考えや行動、価値観を、結婚してからも変えるつもりが全くない
ということですね。
妻への歩み寄りや、妻への感謝が、圧倒的に足りないのです。
もちろん夫婦ですから、どちらが悪い、何が悪いというのは、本人たちにしかわかりません。
また、今回私は女性の意見しか聞いていませんので、その話を信じるならば、と前置きしてお話いたしますが、夫の今までの環境は当たりのようでいて、その一歩外に出たならば、当たり前ではないということです。
そこに、妻のA子さんに対して、「自分は結婚しても変わらないよ」という態度ではなくて、歩み寄る姿勢があっても良かったのではないでしょうか?
今回の例は、結婚を考える方には、とても参考になる例です。
まず既婚の男性の方、これから婚活を考えている男性の方に、お伝えしたいことがあります。それは、今回の夫婦の例にあるように、男性側のご実家と妻と立ち位置に関することです。
2.夫はどんな時も、、、
全国の結婚を考えている男性、もしくは既婚の男性にお伝えしたい。
妻と夫の実家の関係において、夫はどんな時も、「必ず妻の味方」でなくてはいけません。これは、全ての男性に必ず守ってほしいことなのです。
これができなければ、「円満な夫婦生活」は夢のまた夢と断言できます。
そして、男性も、自分がどんな時も味方になりたいと思える女性を妻に迎えて下さい。もしそれが出来ないのであれば、結婚しない方がお互いのためです。
妻を全力で守れるのは、あなたしかいないのです。
「いい大人なんだから、自分で解決して」
「俺は関係ないから」
という無関心や一方的な言動は、火種のもとです。
決して、あなたのご実家とあなた 対 妻 という、対立構造を生み出してはいけません。万が一そんな状態になってしまうと、妻は、誰にも相談できず、ひとりぼっちになってしまい、「どうして夫はわかってくれないのか」と不満を募らせます。
これは、離婚へのカウントダウンの始まりです、、、
今回の夫婦の例でお伝えすると、
「孫はまだ?」
「早く子供を産みなさい」
という毎回の両親の言葉のプレッシャーに対して、本来は、夫がうまく対応すべきでした。
夫の両親が悪気があるわけでなくても、妻のA子さんにとってはプレッシャーで、辛かったはずです。子供ができないのは、自分のせいかもしれないと、自分を責めてしまいます。
ところが、夫はかばうどころか、無関心にTVを見ている。
本来は、
「夫婦2人のことなので、急かさないでほしい」
「想いはわかるが、言葉に出して言われると、プレッシャーに感じるから、傷つけないでほしい」
と、その場で言えなくとも、陰でしっかりフォローすべきでしたね。
また、夫は実家で自由に過ごせるけれど、妻のA子さんは、両親を相手に、料理を手伝ったり、話し相手をしたり、とても気疲れする状況です。こうなってしまうと、「どうして、私ばっかり…」となって、夫婦関係にも影響が出てきてしまいます。
夫がしっかり状況を把握し、妻へ配慮ができていれば、このような事態は防げたのではないでしょうか。
離婚の原因の上位ランキングには、必ず「家族・親族と折り合いが悪い」という項目が入ってきます。
結婚したら終わりではなくて、そこから家族になるために、親族になじめるように、お互いがお互いを思いやった言動が大事です。特に、夫は、妻が親族や家族になじめるように、しっかり守ってあげてください。
夫が味方にならないと、妻はとても肩身の狭い思いをしてしまいます。
もちろん、妻には妻の、夫の実家との付き合い方で気をつけなければならない点がありますが、またの機会にお話ししましょう。
3.この夫婦の違和感場面(シーン)
このA子さんが、最も違和感を感じた場面というのは、どのシーンでしょうか?
それは、「食事」に関する場面です。
✔ 夫の母親が専業主婦で、料理に一切の手を抜かない
✔ 夫が母親の味や食事環境に慣れていて、妻にも同じように強要
✔ 夫は食事中一切自分で動かず、妻が動くことが当たり前と思っている
このことから、夫の実家は、「母親」が「食事」に強いこだわりと、愛情をこめていたことがよくわかります。夫は、その母親の愛情や環境当たり前のように思っていたため、結婚しても同じような環境を求めていました。
夫は、「家での食事」にこだわりを持っていたのであれば、きちんとA子さんにも、結婚前、結婚後でも、伝えるべきでしたね。
「外食は、週に〇回程度にしよう」
「できる限り、平日も家で手料理が食べたい」
「実家ではいつも母親が作ってくれるので、本当は、外食よりも手料理が好きだ」
しかし、このことに、A子さんは結婚前に気づけませんでした。その点は、A子さんにも非があると言えます。
夫と何回も外食の機会がありながら、食事に関する趣味趣向や、専業主婦の母親が「食事」へのこだわりが強いことなど、夫の家庭環境に気づけなかったのです。
4.家庭環境の違い
A子さんと夫の中で、一番大きい弊害は、A子さんが「共働き家庭」だったのに対し、夫の実家は、父親が働き、母親は専業主婦という「片働き家庭」という、対極の家庭環境であったことでした。
もちろん、このこと自体が問題なのではなく、2人は12歳という歳の差夫婦であり、お互いの両親の世代も違います。それゆえに、姑や夫の家庭に対する考え方と、A子さんの中での家庭の考え方、いわゆる「価値観」が異なっていたのです。
A子さんは、結婚しても働くつもりで結婚していました。そこに対して夫は理解がありましたが、一方で、夫の母親はどうだったでしょうか?「共働き」ということを、どこまで理解できていたでしょうか?
夫は、この点で、姑へのフォローが必要でした。
✔ 実家への宿泊はやめて、日帰りにする
✔ 実家へ妻を連れて帰る「頻度」を減らす
✔ 家族に、自分たち夫婦のあり方を理解してもらう
妻の希望が「結婚後も働くこと」であったなら、それを尊重し、妻を疲れさせないための、実家との付き合い方をしてあげればよかったかもしれませんね。
5.きっかけが「ワサビ擦って」
「ワサビ擦って」というのは、「きっかけ」にすぎないのです。
これが原因ということではないのですね。
A子さんは、もっと夫に「仕事で忙しい私を気遣ってほしかった」のです。たとえ、夫が料理を手伝うのは難しい、家事が苦手であるとしても、
「いつも忙しい中、料理を作ってくれて、ありがとう」
「疲れているなら、無理をしないでいいんだよ」
「今日は、俺が作るから!」
といった、気遣いや感謝の声や想いが欲しかったのです。
それが、今までないまま来てしまった。
積もりに積もった不満やイライラの感情が
「ワサビ擦って」
によって、爆発してしまったのですね。
自然に出会って、結婚して、お互いのことを知った気でいて、【きちんと向き合って、結婚について、今後について話をできていなかった】のです。
この点については、双方の認識の違いがありました。
結婚は、二人で新しい家庭を築いていくものです。
だからこそ、自然に出会って付き合っていたとしても、結婚という段階になるならば、きちんと「結婚後」について、話し合う必要があります。
しかし、一般的なカップルは、「年齢的に」「そろそろ結婚」「好きだから!」という理由で、結婚してしまうあります。そうすると、やはり結婚してから「あれ?なんか違う」となって、違う道を選ぶことになるのです。
今回の夫婦の実例でも、夫が当たり前と思っている日常も、妻のA子さんにとっては違和感にうつり、それが原因で不満がたまっていきました。反対もまたしかりで、妻A子さんが当たり前と思っている環境でも、夫にとっては違う!となるわけです。
きちんとお互いが、結婚後について真剣な話が出来ていて、理解したうえで、結婚できていたならば、また少し違っていたのではないでしょうか?
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さて今日は、夫婦実例vol.1【わさび夫とその姑の話②】の考察をお伝えしました。
実際の夫婦例をみていただくと、婚活中の方でも考えさせられることはあるのではないでしょうか?
次回は、婚活でこの夫婦の実例をもとに、【婚活でお相手を見極める視点のポイント】をお伝えします。
今日もご覧いただき、ありがとうございました!
千葉県流山市のsummer hope 結婚相談所
婚活トレーナー 小川 夏希
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