自分の強みの見つけかた 3:時には強みに刺激を与える
違いの中で揉まれることや、これまでと違うこと、やり方に挑戦することも、自分の強みに影響をもたらします。
価値観の違う人に出会ったり、自分とは価値観が違うコミュニティに身を置いてみたり、今までやったことがないことを試してみたりすると、初め、ものすごい違和感を感じることがあります。
居心地のよくない思いをするかもしれない。
でもその経験は、常に心地よいコミュニティの中にいて、同じ価値観を共有する人たちに囲まれて、これまでと同じやり方をしている延長線上では得られない、ポジティブな刺激にもなると思うのです。
1 違う色のなかに身を置く
「自分はここには合わない」「ここではうまくやれない」と違和感を感じる経験は、自分が大事にしている価値観と、これまでの成功パターンを教えてくれます。強みを発揮できる環境と方向性を浮き彫りにするチャンスでもあります。
青に藍色を重ねるよりも、白に藍色を乗せたほうが、藍色は際立ちます。コントラストがあるからです。似たような価値観を持つ人たちの中で過ごしていては気づけない自分の色を知ることができるのも、毛色が異なる考え方にふれた時です。
「なんであんなやり方しているんだろう?」「こうしたらいいのに・・・」などと思うのも、”ちょっと違う”と感じる場所に身を置いてみたからこその気づき。
その「こうしたらいいのに・・・」は、あなたの強みの表れです。
2 違う要素をあえて取り入れてみる
苦手な人のやり方や違和感を感じる考え方は、自分がその良さを知らないだけ、使っていないだけということもあります。
以前、自分の苦手な人や嫌いな人の要素を分析するワークをしたことがあるのですが、見事にその要素はわたしの中にもあって、びっくりしました。(その方法は割愛しますが・・・)苦手な人が、なぜその考え方をするのか、どうしてその行動をとるのかを理解して、あえて取り入れてみると、自分の強みへの見方も変わります。
想像ではなく、実際に別の視点を体験することで、自分の強みの特性がわかるだけでなく、同じ目的や状況に対する打ち手が増えて、視野が広がることもあるからです。
料理の手順、掃除の仕方などがイメージしやすいと思うのですが、その人それぞれの哲学や合理性があっての取り組み方をしているはず。
その要素を取り入れてみることで、これまでの自分のやり方の強みも、取り入れてさらに強化できることも、新たに見えてくるのではないでしょうか。
3 違うことに挑戦してみる
うまくいっていることは、やり続ければいい。でも、これまで通りではうまくいっていないならば、何か違うことをやってみる時です。
強みはもう持っているものもあるけれど、現在進行形で新しくつくることもできるもの。
誰もが、ハイハイしているだけでは行けないところ、見えないものに気がついて、つかまり立ちをして、2本足で歩くという、失敗しながらの挑戦をしてきました。
初めから、その強みがあった人なんていない。そして、大人になっても、新しい強みをつくっていける可能性はみんなに与えられているのです。
人生100年時代ならば、これからの数十年を、既に持っているスキルや強みだけで生ききるのでは、半生の可能性を狭めることにもなりかねない・・・
もし新しい挑戦をするハードルが高くなっているのを感じるならば、自分一人の力でやろうとするのではなく、信頼する人に相談したり、チャレンジを分かち合うことが、力になるかもしれません。
苦手のなかに
可能性があるとしたら
どんなことをやってみますか?
わたし自身、使い慣れた強みの外に出ることは、いつも怖いです。
でも、怖いからこそ可能性があった、失敗して束の間の苦い思いをしても、長い目で見たら失ったものはないのだと、実感しながら進んでいます。
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